PE9-083公共・政治経済 対策問題

政治・経済A 現代日本の政治(4) 選挙・政党・世論

世論調査の回答率についての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 3

正解

回答率が低いと、回答した人と拒否した人の意見の傾向が異なる場合に結果が偏る恐れがある

この問題のポイント

無回答バイアスの理解を問う。「答えなかった人」の存在が結果を歪め得る、という標本調査の限界の理解が核心。

解説

無作為に標本を選んでも、選ばれた人が全員回答してくれるとは限らない。実際の世論調査の回答率は5〜6割程度、調査方法によってはそれ以下のことも多い。
ここで問題になるのが無回答バイアスである。

  • 回答を拒否した人・不在だった人の意見の傾向が、回答した人と系統的に異なる場合、集計結果は全体の世論からずれる
  • 例えば、政治不信の強い層や多忙な現役世代ほど回答しないなら、その意見が過小に反映される
  • 関心の強い人ほど答える任意調査では、賛否が実際より先鋭化して見える
    このため、調査報道では回答率や調査方法の明記が信頼性の目安となる。資料を評価するときは、標本の抽出方法(前問)とともに回答率を確認し、低回答率の調査は幅を持って解釈するのが適切な態度である。

ひっかけポイント
無作為抽出でも回答率が低ければ偏り得る、という二段構えの落とし穴。抽出の偏りと無回答の偏りは別々に点検する。

選択肢の確認

①「回答を拒否する人と回答する人の意見は常に同じである」
誤り。
誤答理由: 政治不信の強い層ほど回答を拒む場合など、拒否層と回答層の意見は系統的に異なり得る。常に同じという前提は成り立たない。

②「回答率は調査の信頼性を判断する上で確認する必要のない情報である」
誤り。
誤答理由: 回答率は調査方法とともに信頼性を判断する重要な情報であり、確認不要という態度は資料批判の放棄である。

③「回答率が低いと、回答した人と拒否した人の意見の傾向が異なる場合に結果が偏る恐れがある」
正しい。
正解。回答率が低い場合、回答した人と拒否した人の意見の傾向が異なれば結果は全体からずれる。これを無回答バイアスという。

④「回答率がどれほど低くても、調査結果の信頼性には影響しない」
誤り。
誤答理由: 低回答率は無回答バイアスの恐れを高め、結果の信頼性評価に直結する。影響しないという記述は誤り。

覚えるポイント

  • 回答率の低さは無回答バイアスの恐れを生む
  • 拒否層と回答層の意見が異なると結果が歪む
  • 調査方法と回答率の明記が信頼性の目安

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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