PE9-084|公共・政治経済 対策問題
標本調査による世論調査で、内閣支持率が前月の45パーセントから46パーセントに変化したという結果の解釈として最も適切なものはどれか。
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正解: 2
正解
標本調査には誤差が伴うため、1ポイント程度の変化は誤差の範囲内で、支持率が上昇したと断定できない
この問題のポイント
標本誤差の概念を使って調査結果の変化を解釈できるかを問う。小さな変動を「変化」と読まない抑制が核心。
解説
標本調査は一部の人しか調べないため、たまたま誰が標本に入ったかによって結果が揺れる。この避けられない揺れを標本誤差という。
- 一般的な世論調査(回答者千数百人規模)では、誤差はおよそプラスマイナス2〜3ポイント程度ある
- したがって45パーセントから46パーセントへの1ポイントの変化は誤差の範囲内であり、「支持率上昇」と断定する根拠にはならない
- 数ポイント以上の変化や、複数の調査が同じ方向を示す場合に、初めて実際の変化と解釈しやすくなる
報道の見出しは小さな変動を「上昇」「下落」と表現しがちだが、資料としては誤差を踏まえて幅を持って読む必要がある。選挙の当落予測で「誤差の範囲の接戦」という表現が使われるのも同じ理屈である。統計的な結果を断定的に読みすぎない態度は、探究型問題の採点基準そのものといえる。
ひっかけポイント
「数字が動いた=世論が動いた」と読ませる出題が定番。誤差の幅(数ポイント)と変化の幅を比較して判断する。
選択肢の確認
①「誤差を考慮すると、支持率は確実に下落したと解釈すべきである」
❌ 誤り。
誤答理由: 誤差の範囲内である以上、下落したと断定することも同様にできない。どちらの断定も誤りである。
②「標本調査には誤差が伴うため、1ポイント程度の変化は誤差の範囲内で、支持率が上昇したと断定できない」
✅ 正しい。
正解。千数百人規模の標本調査には数ポイント程度の標本誤差が伴うため、1ポイントの変化は誤差の範囲内であり、支持率の上昇と断定できない。
③「1ポイントでも数字が上がった以上、支持率の上昇は確実である」
❌ 誤り。
誤答理由: 誤差を考慮すれば1ポイントの差は偶然の揺れで説明できる。数字が動いたことを実際の変化と断定するのは誤りである。
④「標本調査の結果には誤差が全く含まれない」
❌ 誤り。
誤答理由: 一部だけを調べる標本調査には誤差が必ず含まれる。誤差が全くないという記述は標本調査の性質に反する。
覚えるポイント
- 標本調査には必ず標本誤差が伴う
- 1ポイント程度の変動は誤差の範囲内
- 複数調査の突き合わせで変化の実在を確かめる
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 因果の向きを確認:時期が近いだけで結び付けず、「原因→政策・行動→結果」の順に置き、主体と目的がつながるかを確かめる。
- 比較軸をそろえる:二つの時代・地域を、政治の担い手、土地・税制、対外関係、社会への影響など同じ軸で比べ、共通点と相違点を混同しない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。