PE9-081|公共・政治経済 対策問題
世論調査の設問文についての説明として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 1
正解
設問の言葉遣いや前置きの情報によって回答の分布が変わり得るため、結果の解釈には設問文の確認が必要である
この問題のポイント
世論調査のワーディング(言葉遣い)の効果を問う。数字だけでなく、その数字を生んだ設問文まで遡って資料を読む態度が核心。
解説
世論調査の結果は、**設問の言葉遣い(ワーディング)**に大きく左右されることが知られている。
- 前置きの誘導:「財政赤字が深刻な中で」と前置きしてから給付の賛否を聞けば、反対が増えやすい
- 言葉の選択:同じ政策でも「支援」と呼ぶか「ばらまき」と呼ぶかで印象が変わる
- 選択肢の構成:「どちらともいえない」を用意するかどうか、選択肢の順序でも分布は動く
このため、同じテーマでも報道機関によって数字が食い違うことは珍しくない。それは必ずしもどちらかが捏造しているのではなく、設問設計の違いの反映であることが多い。
世論調査を資料として使うときは、結果の数字だけでなく、設問文・選択肢・調査主体を確認し、複数の調査を突き合わせるのが定石である。世論が調査によって「測られる」と同時に「作られる」側面を持つことは、世論政治の重要な論点である。
ひっかけポイント
「数字は客観的だから設問は関係ない」とする選択肢が定番の誤り。数字の背後の設問設計まで確認するのが資料読解の作法。
選択肢の確認
①「設問の言葉遣いや前置きの情報によって回答の分布が変わり得るため、結果の解釈には設問文の確認が必要である」
✅ 正しい。
正解。設問の言葉遣い(ワーディング)や前置きの情報は回答の分布を左右するため、世論調査の解釈には設問文・選択肢の確認が欠かせない。
②「設問文をどのように変えても、回答の分布は変わらない」
❌ 誤り。
誤答理由: 同じテーマでも聞き方によって賛否の割合が変わることは広く確認されており、設問文を変えても分布が変わらないという前提は誤りである。
③「前置きに一方の立場に有利な情報を付けても、回答には影響しない」
❌ 誤り。
誤答理由: 一方に有利な情報を前置きすれば、その方向へ回答が誘導されやすくなる。影響しないという記述は誤り。
④「同じテーマの調査であれば、設問が違っても結果は必ず一致する」
❌ 誤り。
誤答理由: 調査間の数字の食い違いは設問設計の違いからしばしば生じる。設問が違っても必ず一致するという記述は誤り。
覚えるポイント
- ワーディングや前置きで回答分布は変わる
- 調査間の数字の食い違いは設問設計の違いを疑う
- 設問文・選択肢・調査主体の確認が必須
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。