PE9-080|公共・政治経済 対策問題
統計グラフの見せ方についての説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 2
正解
縦軸の目盛りを0から始めずに途中から描くと、実際にはわずかな差が大きな差であるかのような印象を与えることがある
この問題のポイント
グラフの視覚的印象と実際の数値の差を見抜く、資料読解のリテラシーを問う。軸の目盛り・範囲・単位の確認が核心。
解説
同じデータでも、グラフの描き方によって受ける印象は大きく変わる。代表的な注意点は次の通りである。
- 縦軸の途中省略:0から始めず99から100の範囲だけを描けば、1パーセントの差が巨大な差に見える。支持率や売上の比較でよく使われる
- 期間の切り取り:都合のよい期間だけを示せば、長期的傾向と逆の印象を作れる
- 実数と割合の使い分け、3次元グラフの遠近による誇張、軸の単位(対数目盛りかどうか)なども印象を左右する
グラフそのものは嘘をついていなくても、見せ方の選択に作成者の意図が入り込み得る。資料を読むときは、視覚的印象で判断する前に、軸の起点・目盛り幅・単位・出典・期間を必ず確認する。
世論調査の報道や広告の図表を批判的に検討するこの技能は、主権者としてのメディアリテラシーの中核であり、共通テストの資料問題でも直接問われる。
ひっかけポイント
「グラフは客観的」という前提を突く出題が定番。数値の差とグラフ上の見た目の差が一致しているか、軸の起点をまず確認する。
選択肢の確認
①「目盛りの取り方を確認しなくても、グラフの印象だけで判断してよい」
❌ 誤り。
誤答理由: 印象だけで判断せず、軸・単位・出典・期間を確認してから読み取るのが統計リテラシーの基本である。
②「縦軸の目盛りを0から始めずに途中から描くと、実際にはわずかな差が大きな差であるかのような印象を与えることがある」
✅ 正しい。
正解。縦軸を0から始めず途中から描くと、わずかな差が視覚的に誇張される。軸の起点・目盛り幅の確認が資料読解の第一歩である。
③「縦軸の目盛りをどのように取っても、グラフから受ける印象は変わらない」
❌ 誤り。
誤答理由: 目盛りの取り方はグラフの見た目の差の大きさを直接左右する。印象が変わらないという記述は誤り。
④「グラフは常に客観的なので、作成者の意図が入り込む余地はない」
❌ 誤り。
誤答理由: データが同じでも、期間の切り取りや軸の設定など見せ方の選択に作成者の意図が入り込み得る。
覚えるポイント
- 縦軸の途中省略は差を誇張して見せる
- 期間の切り取り・単位の選び方にも意図が入る
- 軸の起点・目盛り・出典・期間の確認が読解の第一歩
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。