PE9-090公共・政治経済 対策問題

政治・経済A 現代日本の政治(4) 選挙・政党・世論

探究活動で統計資料を利用する際の態度として最も適切なものはどれか。

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正解: 1

正解

資料の作成主体・調査方法・定義や注記を確認し、利害関係のある主体の資料は他の資料と突き合わせて検証する

この問題のポイント

資料批判とよばれる探究の基本作法を問う。出典の確認・複数資料の照合・反証の受け入れという3点が核心。

解説

統計資料を根拠として使うには、資料そのものの信頼性を吟味する資料批判の手続きが欠かせない。

  • 作成主体の確認:政府統計か、業界団体か、特定の主張を持つ団体か。利害関係があれば、有利な数字の切り取りの可能性を考える
  • 調査方法・定義の確認:標本の抽出方法、回答率、用語の定義(例えば「失業」の定義)や注記によって、数字の意味は変わる
  • 複数資料の突き合わせ:一つの資料だけで断定せず、独立した複数の資料が同じ傾向を示すかを確かめる
    さらに重要なのが、自分の仮説に不利な資料も探すことである。都合のよい証拠だけを集める確証バイアスに陥ると、探究は仮説の追認作業になってしまう。仮説は反証の試みに耐えてはじめて強い主張になる。
    共通テストの探究型問題は、この作法に沿った行動を選ばせる形式で出題される。

ひっかけポイント
「仮説に合う資料を集める」ことを探究らしく見せる選択肢が定番の誤り。反対の証拠を探す姿勢こそが評価される。

選択肢の確認

①「資料の作成主体・調査方法・定義や注記を確認し、利害関係のある主体の資料は他の資料と突き合わせて検証する」
正しい。
正解。資料の作成主体・調査方法・定義や注記を確認し、利害関係のある主体の資料は独立した他の資料と突き合わせて検証するのが資料批判の基本である。

②「インターネットで最初に見つけた資料をそのまま結論の根拠にする」
誤り。
誤答理由: 最初に見つけた資料をそのまま使うのは出典や信頼性の吟味を欠いた態度であり、探究の作法に反する。

③「自分の仮説に合う資料だけを集め、合わない資料は無視する」
誤り。
誤答理由: 仮説に合う資料だけを集めるのは確証バイアスであり、反対の証拠も探して仮説を検証するのが正しい手続きである。

④「作成主体が誰であっても、資料の信頼性は全て同じである」
誤り。
誤答理由: 政府統計と利害関係者の主張では信頼性の評価が異なる。作成主体を問わず同じとする態度は資料批判の放棄である。

覚えるポイント

  • 作成主体・調査方法・定義と注記を必ず確認
  • 独立した複数資料の突き合わせで検証
  • 確証バイアスを避け、不利な資料も探す

共通テスト攻略

  • 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
  • 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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