KZ-R7HB-02|歴史総合・世界史探究 対策問題
同じグラフで、19世紀末に向けて貿易外収支の黒字が拡大している。その主な源泉として適切でないものはどれか。

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正解: 1
正解
EUからの補助金
この問題のポイント
イギリスの貿易外収支の黒字の源泉として「適切でないもの」を選ぶ問題。EUという時代錯誤の選択肢を年代感覚で除外できるかを試す。
解説
19世紀末に向けてイギリスの貿易外収支の黒字は拡大した。その源泉は次の3つに整理できる。
- 海運業:世界の商船隊の中心として運賃収入を得た
- 保険・金融業:ロイズの海上保険、シティの銀行業が世界の取引を仲介した
- 海外投資:アメリカやアルゼンチンの鉄道、各地の鉱山などへの投資から利子・配当を得た
特に海外投資は、19世紀末には貿易外収支の最大の柱となり、イギリスは「金利で生きる国」の性格を強めた。
一方、EUの発足は1993年(前身のECも1967年)であり、19世紀には存在しない。設問の「適切でないもの」はこれである。年代の合わない選択肢を最初に消すのが鉄則だ。
ひっかけポイント
「適切でないもの」を選ぶ設問形式に注意。正しい記述を選んでしまう早とちりが最大の失点源。EUのような時代錯誤の語は年号を思い出せば即座に消せる。
選択肢の確認
①「EUからの補助金」
✅ 正答。記述としては誤り。
EUの発足は1993年で、19世紀イギリスの貿易外収支の源泉になり得ない。時代がまったく異なるため、これが適切でない選択肢である。
②「海運業の運賃収入」
⭕ 記述としては正しい(選ばない)。
19世紀のイギリスは世界の商船隊の中心であり、海運業の運賃収入は貿易外収支の主要な柱だった。源泉として適切なので正解にはならない。
③「海外投資からの利子・配当」
⭕ 記述としては正しい(選ばない)。
鉄道や鉱山への巨額の海外投資から得る利子・配当は貿易外収支の大きな源泉であり、内容として適切である。
④「保険・金融サービスの収益」
⭕ 記述としては正しい(選ばない)。
ロイズに代表される保険業やシティの金融業の収益も貿易外収支を支えており、源泉として適切である。
覚えるポイント
- 貿易外収支の柱は海運・保険・金融・海外投資
- EU発足は1993年で19世紀には存在しない
- 19世紀末のイギリスは世界最大の資本輸出国
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 否定形を明示:「誤り」を選ぶ問題なので、選択肢ごとに時期・主体・内容を照合し、正しい三つにも根拠を付けてから残る一つを選ぶ。