KZ-R7T-12歴史総合・世界史探究 対策問題

共通テスト図版チャレンジ令和7年度 追・再試験

17世紀の東南アジア諸島部について、この地域の交易と宗教の関係として最も適切なものはどれか。

KZ-R7T-12の問題図版
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正解: 2

正解

ムスリム商人の交易網に沿ってイスラームが広がり、港市国家の支配層が受容した

この問題のポイント

東南アジア諸島部における交易と宗教の関係を問う問題。ムスリム商人の交易網に沿ってイスラームが平和的に広がり、港市国家の支配層が受容したという構図で解ける。

解説

東南アジア諸島部へのイスラームの伝播は、軍事征服ではなく交易を通じて進んだのが特徴である。
インド洋を行き交うムスリム商人が港市に住み着き、現地の支配者と結び付いた。支配層にとってイスラーム受容は、国際交易ネットワークへの参加資格を得ることでもあった。神秘主義(スーフィズム)の教団が現地の信仰と融合しながら布教した役割も大きい。
こうして15世紀のマラッカ王国の改宗を画期に、スマトラ・ジャワ・フィリピン南部まで港市国家の支配層が次々とイスラームを受け入れた。
一方、フィリピン北部は16世紀以降スペインの支配でカトリック化された。現在のインドネシアが世界最大のムスリム人口国、フィリピンがカトリック国であるのは、この時代の帰結である。

ひっかけポイント
「軍事征服によってのみ広まった」は誤り。西アジアの征服による拡大と、東南アジアの交易による平和的拡大という、伝播の仕方の違いを区別するのがポイント。

選択肢の確認

①「交易と宗教の広がりは無関係だった」
誤り。
商業ルートがそのまま宗教の伝播ルートになったのがこの地域の特徴であり、無関係という説明は核心を外している。

②「ムスリム商人の交易網に沿ってイスラームが広がり、港市国家の支配層が受容した」
正しい。
正解。東南アジア諸島部のイスラームは、ムスリム商人の交易網と神秘主義教団を通じて広がり、交易利益と結び付いた港市国家の支配層が受容した。

③「イスラームは軍事征服によってのみ広まった」
誤り。
諸島部のイスラーム化は軍事征服ではなく交易と布教による平和的な浸透が主だった。征服のみという説明は伝播の実態と異なる。

④「諸島部に外来宗教は一切浸透しなかった」
誤り。
メモにもあるとおりキリスト教・イスラーム・仏教などの外来宗教は広く浸透しており、浸透しなかったという説明は資料と矛盾する。

覚えるポイント

  • イスラームはムスリム商人の交易網に沿って伝播
  • 15世紀マラッカ王国の改宗が画期
  • フィリピン北部はスペイン支配でカトリック化

共通テスト攻略

  • 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
  • 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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