RS-B1-03歴史総合・世界史探究 対策問題

歴史総合B 近代化と私たち(1) 近代化への問い

1869年に開通したスエズ運河が世界に与えた影響として最も適切なものはどれか。

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正解: 4

正解

ヨーロッパとアジアを結ぶ航路が大幅に短縮され、世界の一体化が加速した

この問題のポイント

1869年開通のスエズ運河の影響を問う問題。欧亜航路の大幅短縮と世界の一体化の加速という、交通革命の知識で解ける。

解説

スエズ運河は、フランス人レセップスの主導で建設され、1869年に開通した。地中海と紅海を直結し、ヨーロッパからアジアへ、アフリカ南端の喜望峰を回らずに行けるようになった。
ロンドン・ボンベイ間の航路は約3分の2に短縮され、折から実用化が進んだ蒸気船の普及とあいまって、ヒト・モノの移動が飛躍的に速まった。
同じ1869年にはアメリカで大陸横断鉄道が全通しており、鉄道・蒸気船・電信の組み合わせで「世界の一体化」が加速した時代である。
なお運河会社の株式をイギリスが1875年に買収し、エジプト支配の足がかりとした点は帝国主義の文脈で問われる。日本の明治維新(1868年)とほぼ同時という同時代感覚も大切にしたい。

ひっかけポイント
大西洋と太平洋を結ぶのはパナマ運河(1914年開通)で、スエズ運河(地中海と紅海)との取り違えが最頻出。開通年1869年=大陸横断鉄道全通と同年もセットで。

選択肢の確認

①「大西洋と太平洋が直接結ばれた」
誤り。
大西洋と太平洋を直接結ぶのは1914年開通のパナマ運河である。スエズ運河が結んだのは地中海と紅海であり、海洋の対応が違う。

②「運河の開通により帆船の時代が復活した」
誤り。
運河は向かい風でも運航しやすく定時性の高い蒸気船に有利で、蒸気船時代の発展を促した。帆船が復活したという因果は逆である。

③「アジアからヨーロッパへの移動は、かえって時間がかかるようになった」
誤り。
喜望峰を迂回する必要がなくなったため、欧亜間の距離と所要時間は短くなった。「かえって時間がかかった」は開通効果と反対である。

④「ヨーロッパとアジアを結ぶ航路が大幅に短縮され、世界の一体化が加速した」
正しい。
スエズ運河は地中海と紅海を結び、喜望峰回りだったヨーロッパ―アジア航路を短縮した。蒸気船・鉄道・電信の発達と重なり、人・商品・情報の移動を加速した。

覚えるポイント

  • スエズ運河開通は1869年(レセップス)
  • 同年アメリカ大陸横断鉄道全通
  • 1875年イギリスが運河会社株を買収

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 因果の向きを確認:時期が近いだけで結び付けず、「原因→政策・行動→結果」の順に置き、主体と目的がつながるかを確かめる。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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