WT7-D08|歴史総合・世界史探究 対策問題
1973年の第4次中東戦争が世界経済に与えた影響として正しいものはどれか。
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正解: 2
正解
アラブ産油国の石油戦略により原油価格が急騰し、第1次石油危機が起こった
この問題のポイント
第4次中東戦争の経済的影響を問う問題。アラブ産油国の石油戦略による第1次石油危機が答え。
解説
1973年10月、エジプト・シリアがイスラエルを奇襲して第4次中東戦争が始まった。
このときアラブ産油国は、石油を外交の武器とする石油戦略を発動した。アラブ石油輸出国機構(OAPEC)は親イスラエル国への禁輸と減産を宣言し、石油輸出国機構(OPEC)は原油価格を大幅に引き上げた。価格は短期間で約4倍に高騰した。これが第1次石油危機である。
安価な中東石油に依存してきた先進国は直撃を受けた。日本では「狂乱物価」と呼ばれるインフレが起こり、1974年に戦後初のマイナス成長を記録、高度経済成長は終焉した。
資源を武器に途上国が先進国を揺さぶった初の事例として、資源ナショナリズム・南北問題の文脈で問われる。
ひっかけポイント
原油価格は「下落」ではなく約4倍に「高騰」。第1次(1973年・中東戦争)と第2次石油危機(1979年・イラン革命)の原因の区別も頻出。
選択肢の確認
①「金本位制が復活した」
❌ 誤り。
1971年の金とドルの交換停止以降、主要国は変動相場制へ移行しており、金本位制は復活していない。
②「アラブ産油国の石油戦略により原油価格が急騰し、第1次石油危機が起こった」
✅ 正しい。
第4次中東戦争を機にアラブ石油輸出国機構が親イスラエル国への禁輸と減産を行い、OPECも原油価格を大幅に引き上げたため、第1次石油危機が起こった。
③「原油価格が大幅に下落した」
❌ 誤り。
原油価格は約4倍に高騰しており下落ではない。原油価格が大きく下落するのは1980年代半ばの逆オイルショックである。
④「世界経済には影響がなかった」
❌ 誤り。
先進国の高度成長は終わり、日本の狂乱物価や世界的なスタグフレーションを招くなど、影響はきわめて大きかった。
覚えるポイント
- 第4次中東戦争と第1次石油危機は1973年
- OAPECの禁輸とOPECの値上げで原油価格約4倍
- 日本の高度経済成長が終焉(1974年マイナス成長)
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 因果の向きを確認:時期が近いだけで結び付けず、「原因→政策・行動→結果」の順に置き、主体と目的がつながるかを確かめる。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。