WT7-D05|歴史総合・世界史探究 対策問題
1956年のスエズ戦争(第2次中東戦争)のきっかけとなったエジプトの行動はどれか。
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正解: 1
正解
ナセルによるスエズ運河の国有化
この問題のポイント
スエズ戦争のきっかけを問う問題。ナセルによるスエズ運河国有化宣言(1956年)が答え。
解説
エジプト革命で実権を握ったナセルは、ナイル川にアスワン・ハイダムを建設して農業と電力の近代化を図ろうとした。
しかしナセルが東側にも接近したため、米英はダム建設への融資を撤回した。対抗してナセルは1956年7月、英仏系企業が支配するスエズ運河の国有化を宣言し、ダム建設費を運河収入でまかなうとした。
運河の利権を失うイギリス・フランスは、イスラエルと密約を結んで共同出兵した(スエズ戦争・第2次中東戦争)。
ところが米ソがそろって侵攻を非難し、国際世論も反発したため、英仏は撤退に追い込まれた。軍事的に勝ちながら政治的に敗北した英仏の凋落と、「アラブの英雄」となったナセルの威信上昇が核心である。
ひっかけポイント
きっかけは運河国有化であり、ダムの「完成」ではない(完成はソ連援助で後年)。「軍事的勝者の英仏が政治的に敗北」という逆説と、米ソ二極時代の確定という画期性が問われる。
選択肢の確認
①「ナセルによるスエズ運河の国有化」
✅ 正しい。
アスワン・ハイダム建設への米英の融資撤回に対抗し、ナセルは1956年7月にスエズ運河の国有化を宣言し、これを機に英仏とイスラエルが出兵した。
②「イスラエルへの先制攻撃」
❌ 誤り。
先制攻撃をしかけたのは英仏と共謀したイスラエル側であり、エジプトは運河国有化を宣言した側である。
③「NATOへの加盟申請」
❌ 誤り。
ナセルは米ソどちらの陣営にも属さない非同盟の立場をとっており、NATOへの加盟申請はしていない。
④「アスワン・ハイダムの完成」
❌ 誤り。
アスワン・ハイダムが完成するのは1970年であり、戦争のきっかけは融資撤回に対抗した運河国有化である。
覚えるポイント
- ナセルの運河国有化宣言は1956年7月
- 英仏イスラエルが出兵もアメリカとソ連の非難で撤退
- 英仏の凋落とナセルの英雄化が結果
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。