RS-D2-01|歴史総合・世界史探究 対策問題
1973年の第一次石油危機が日本経済に与えた影響として最も適切なものはどれか。
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正解: 4
正解
狂乱物価と呼ばれる激しいインフレが起き、高度経済成長が終わった
この問題のポイント
第一次石油危機の日本への影響を問う問題。狂乱物価と戦後初のマイナス成長により高度経済成長が終わった、という画期の理解で解ける。
解説
1973年10月、第4次中東戦争が勃発すると、アラブ石油輸出国機構は原油の減産とイスラエル支持国への禁輸を打ち出し、OPECは価格を約4倍に引き上げた。第1次石油危機である。
エネルギーの約8割を輸入石油に頼っていた日本は直撃を受けた。物価は「狂乱物価」と呼ばれる急騰を示し、トイレットペーパーの買占め騒動も起こった。
1974年、日本経済は戦後初のマイナス成長を記録し、1955年ごろから約20年続いた高度経済成長は終焉した。
しかし日本企業は省エネルギー技術の開発と減量経営で危機に適応し、燃費のよい自動車などの輸出で安定成長へ移行する。1979年の第2次石油危機(イラン革命が契機)を比較的軽く乗り切れたのは、この適応の成果である。
ひっかけポイント
第1次(1973年・第4次中東戦争)と第2次(1979年・イラン革命)の契機の区別が定番。「中東依存が解消された」は誤りで、依存への対応が進んだのである。
選択肢の確認
①「エネルギーの中東依存が解消された」
❌ 誤り。
石油危機後も日本の中東原油への依存は残ったが、輸入先の分散や代替エネルギーへの取り組みが進んだ。危機によって依存が直ちに解消したわけではない。
②「省エネルギー技術の開発は行われなかった」
❌ 誤り。
企業は省エネルギー・省資源技術を開発し、産業構造も知識集約型へ転換した。技術開発が行われなかったという説明は逆である。
③「高度経済成長が続き、物価は安定した」
❌ 誤り。
原油価格高騰によって物価上昇と生産停滞が起こり、高度経済成長は終わった。物価が安定したまま高成長が続いたわけではない。
④「狂乱物価と呼ばれる激しいインフレが起き、高度経済成長が終わった」
✅ 正しい。
第一次石油危機で原油価格が急騰し、狂乱物価と戦後初のマイナス成長が生じた。これを画期に日本経済は高度成長から安定成長へ移った。
覚えるポイント
- 第1次石油危機は1973年、第4次中東戦争が契機
- 狂乱物価・1974年戦後初マイナス成長で高度成長終焉
- 第2次石油危機は1979年、イラン革命が契機
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 因果の向きを確認:時期が近いだけで結び付けず、「原因→政策・行動→結果」の順に置き、主体と目的がつながるかを確かめる。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。