RS3-040歴史総合・世界史探究 対策問題

歴史総合D グローバル化と私たち(2) 冷戦と世界経済

朝鮮戦争(1950年勃発)が日本経済に与えた影響として正しいものはどれか。

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正解: 4

正解

アメリカ軍の物資調達による特需景気が起こった

この問題のポイント

朝鮮戦争が日本経済に与えた影響を問う問題。アメリカ軍の物資調達による特需景気が正解で、不況からの回復の転機となった。

解説

戦後日本ではインフレ収束のため、1949年にドッジ=ライン(超均衡予算・1ドル360円の単一為替レート)が実施された。インフレは収まったが、深刻なデフレ不況(安定恐慌)となり、中小企業の倒産と失業が増大していた。

1950年6月、北朝鮮が北緯38度線を越えて韓国に侵攻し、朝鮮戦争が始まった。国連軍の主力として参戦したアメリカ軍は、武器・弾薬の製造、自動車や機械の修理、繊維製品などを日本で大量に調達した。

この膨大な需要を特需と呼び、日本経済は一気に好況へ転じた(特需景気)。1951年には鉱工業生産が戦前の水準を回復し、高度経済成長への足がかりとなった。

朝鮮戦争は経済以外にも大きな影響を与えた。在日米軍が朝鮮半島へ出動した空白を埋めるため、GHQの指令で1950年に警察予備隊が創設され(後の自衛隊)、対日講和を急ぐ動きも強まった。

ひっかけポイント
「ドッジ=ライン(不況)→朝鮮特需(回復)」の順序を入れ替える整序問題が定番。石油危機による物価急騰は1973年でまったく別の時代。

選択肢の確認

①「貿易が全面停止し深刻な恐慌となった」
誤り。
貿易・生産が全面停止したのではなく、軍需調達で輸出・工業生産が急増した。深刻な恐慌より景気拡大をもたらした。

②「巨額の賠償金支払いを課された」
誤り。
日本へ新たな巨額賠償支払いを課した戦争ではない。日本は直接の交戦国ではなく、在日米軍を後方支援した。

③「石油危機により物価が急騰した」
誤り。
石油危機による物価急騰は1973年の第一次石油危機である。1950年の朝鮮戦争特需とは約23年の差がある。

④「アメリカ軍の物資調達による特需景気が起こった」
正しい。
朝鮮戦争で日本はアメリカ軍の兵站基地となり、車両・衣料・食料・修理などの特需が企業へ大量発注された。特需景気が戦後復興を加速した。

覚えるポイント

  • 朝鮮戦争は1950年勃発、米軍調達による特需景気
  • ドッジ=ライン(1949年)の不況から一転して回復
  • 1950年警察予備隊創設、1951年鉱工業生産が戦前水準回復

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 因果の向きを確認:時期が近いだけで結び付けず、「原因→政策・行動→結果」の順に置き、主体と目的がつながるかを確かめる。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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