RS-B3-04歴史総合・世界史探究 対策問題

歴史総合B 近代化と私たち(3) 国民国家と明治維新

秩禄処分(1876年)について述べた記述として最も適切なものはどれか。

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正解: 1

正解

華族・士族への俸禄支給を廃止して金禄公債を与え、士族の特権を解体した

この問題のポイント

秩禄処分の内容を問う問題。華族・士族への俸禄支給を廃止し金禄公債を与えて特権を解体した、という士族解体政策の理解で解ける。

解説

明治初期、政府は旧武士(士族)や華族に、江戸時代以来の俸禄に代わる秩禄(家禄・賞典禄)を支給し続けていた。これが歳出の約3割を占め、財政を圧迫していた。
1876年、政府は秩禄処分を断行する。秩禄の支給を全廃し、代わりに年数分をまとめた金禄公債証書を交付した。同年の廃刀令とあわせ、士族は経済的特権と帯刀という身分の象徴を同時に失った。
公債の利子だけでは生活できない下級士族が多く、慣れない商売に手を出して失敗する「士族の商法」という言葉も生まれた。
不満を募らせた士族は、萩の乱などの反乱を起こし、その最大で最後のものが1877年の西南戦争(西郷隆盛)である。徴兵制の政府軍が士族軍を破り、武力反抗の時代は終わった。

ひっかけポイント
秩禄処分は士族特権の「解体」であり強化ではない。1876年の秩禄処分・廃刀令→1877年西南戦争、という不平士族反乱への因果の流れで整理する。

選択肢の確認

①「華族・士族への俸禄支給を廃止して金禄公債を与え、士族の特権を解体した」
正しい。
秩禄処分は華族・士族への家禄・賞典禄を打ち切り、代償として金禄公債証書を交付した。廃刀令と同じ1876年に行われ、士族の経済的・身分的特権を解体した。

②「士族に新たな俸禄を支給し、特権を強化した」
誤り。
新たな俸禄を加えて士族を優遇したのではなく、継続的な俸禄支給を廃止した政策である。士族特権を強化したという方向が逆になっている。

③「農民の年貢をすべて廃止した政策である」
誤り。
農民の租税制度を改めたのは地租改正であり、それでも地租は廃止されていない。秩禄処分の対象は旧武士層などへの俸禄で、農民の年貢廃止政策ではない。

④「この政策により士族の生活はすべて安定した」
誤り。
公債の利子だけでは生活を維持できない士族も多く、商売の失敗や不平士族の反乱につながった。「すべて安定した」は士族授産の困難や西南戦争の背景と合わない。

覚えるポイント

  • 秩禄処分は1876年、金禄公債証書を交付
  • 同年廃刀令、士族特権が消滅
  • 不平士族反乱の頂点が西南戦争(1877年)

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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