RS-B2-04|歴史総合・世界史探究 対策問題
江華島事件の翌年に結ばれた日朝修好条規(1876年)について述べた記述として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 2
正解
朝鮮を開国させ、日本の領事裁判権を認めさせる不平等な内容を含んでいた
この問題のポイント
日朝修好条規の内容を問う問題。朝鮮を開国させ日本の領事裁判権を認めさせた不平等条約、という性格の理解が核心。
解説
1875年の江華島事件を口実に、日本は翌1876年、朝鮮と日朝修好条規(江華条約)を結んだ。
主な内容は次の通りである。
- 朝鮮を「自主の邦」と規定(清の宗主権を否定する含意)
- 釜山など3港の開港
- 日本の領事裁判権を承認、関税免除など
つまり、欧米に不平等条約を押し付けられた日本が、今度は朝鮮に対して同じ型の不平等条約を課したのである。ペリーの砲艦外交の再現ともいえるこの構図は、歴史総合で最も問われるポイントである。
また「自主の邦」の規定は、朝鮮に宗主権を持つと考える清との対立の火種となり、壬午軍乱・甲申政変を経て日清戦争へ向かう長い対立の起点となった。
ひっかけポイント
領事裁判権を認めさせたのは日本の側(日本が朝鮮に対して持つ)で、向きを逆にした選択肢に注意。「対等な条約」という美化表現も誤りである。
選択肢の確認
①「この条約により朝鮮は清の属国であることが確認された」
❌ 誤り。
条約は朝鮮を「自主の邦」と規定し、清の宗主権を否定する方向を示した。朝鮮が清の属国であることを確認した条約ではない。
②「朝鮮を開国させ、日本の領事裁判権を認めさせる不平等な内容を含んでいた」
✅ 正しい。
日朝修好条規は釜山などを開港させ、日本人の領事裁判権や沿岸測量を認めさせた。欧米から不平等条約を課された日本が、朝鮮には不平等な権利を得た点が重要である。
③「日本と朝鮮が完全に対等な条件で結んだ条約である」
❌ 誤り。
日本側だけに領事裁判権などの特権が認められたため、完全に対等な条約ではない。「自主の邦」という規定も清の宗主権を否定し、日本の進出を容易にする意図を伴った。
④「朝鮮が日本に領事裁判権を認めさせた条約である」
❌ 誤り。
領事裁判権を得た主体が逆である。朝鮮が日本人を朝鮮法で裁く権利を得たのではなく、日本の領事が朝鮮にいる日本人を裁く権利を日本側が認めさせた。
覚えるポイント
- 江華島事件1875年→日朝修好条規1876年
- 朝鮮を自主の邦と規定し清の宗主権を否定
- 日本の領事裁判権を含む不平等条約
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。