RS-B2-05歴史総合・世界史探究 対策問題

歴史総合B 近代化と私たち(2) 結び付く世界と日本の開国

19世紀に日本が組み込まれた「主権国家体制」の説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 1

正解

国境で区切られた主権国家どうしが、国際法(万国公法)に基づいて関係を結ぶ体制

この問題のポイント

19世紀に日本が組み込まれた主権国家体制の定義を問う問題。国境で区切られた主権国家が国際法(万国公法)に基づいて関係を結ぶ体制、という基本概念で解ける。

解説

主権国家体制とは、明確な国境で区切られた領域を持つ国家どうしが、形式上は対等な立場で、国際法に基づいて外交関係を結ぶ国際秩序である。1648年のウェストファリア条約を画期にヨーロッパで成立した。
幕末の日本には、国際法が「万国公法」という書名で紹介され、開国以降、日本はこの体制に組み込まれていった。
ただし建前は対等でも、現実には不平等条約のような力関係が存在した。欧米は非西洋の国を「文明国」と認めず、対等に扱わなかったのである。
さらに東アジアには、中国皇帝を頂点に周辺国が朝貢する冊封体制という別の秩序があった。2つの秩序の衝突が、琉球の帰属や朝鮮の開国をめぐる紛争を生み、日清戦争で冊封体制は崩壊する。

ひっかけポイント
選択肢の「中国皇帝を頂点とする朝貢体制」は冊封体制の説明で、主権国家体制とは正反対の秩序。2つの国際秩序の対比そのものが出題の核心である。

選択肢の確認

①「国境で区切られた主権国家どうしが、国際法(万国公法)に基づいて関係を結ぶ体制」
正しい。
主権国家体制は領域・国境をもつ国家が主権を有し、国家間関係を国際法で処理する建前をとる。幕末には国際法が「万国公法」として紹介された。

②「中国の皇帝を頂点とし、周辺国が朝貢する体制」
誤り。
中国皇帝を頂点に朝貢国を位置付けるのは東アジアの冊封・朝貢体制である。形式上対等な主権国家間関係を前提とする体制とは原理が異なる。

③「宗教的権威が各国の政治を直接支配する体制」
誤り。
宗教的権威が各国政治を直接支配する説明は、中世ヨーロッパの教皇権などとの混同である。近代の主権国家は領域国家の世俗的統治権を基本とした。

④「国家の枠を超えて、都市どうしが自由に同盟を結ぶ体制」
誤り。
都市同盟はハンザ同盟などに見られるが、主権国家体制の基本単位は都市を超えて領域と国境をもつ国家である。都市が国家の枠を無視して自由に外交する体制ではない。

覚えるポイント

  • 主権国家体制はウェストファリア条約(1648年)が画期
  • 国際法は幕末日本に万国公法として紹介
  • 東アジアの冊封体制と衝突し日清戦争で決着

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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