RS2-002歴史総合・世界史探究 対策問題

歴史総合A 歴史の扉(1) 歴史と私たち

明治初期の「文明開化」の風俗として最も適切なものはどれか。

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正解: 3

正解

断髪や洋服、牛鍋などの西洋風の生活様式が都市部から広まった

この問題のポイント

文明開化の風俗を問う問題。断髪・洋服・牛鍋など西洋風の生活様式が都市部から広まった、という広がり方の理解も含めて解ける。

解説

明治初期、政府の欧化政策と欧米文化への憧れから、都市を中心に生活様式が西洋風に変わり始めた。これを文明開化と呼ぶ。
1871年の散髪脱刀勝手令により、ちょんまげを切った「ざんぎり頭」が新時代の象徴となる。「ざんぎり頭をたたいてみれば文明開化の音がする」という流行歌がそれを物語る。
牛鍋(それまで肉食は忌避されていた)、洋服、帽子、ガス灯、れんが造りの建物、人力車・鉄道馬車が銀座通りなどの都会の風景を一変させた。
ただし注意すべきは、これが都市中心の現象だったことである。農村では旧来の生活が長く続き、変化の速度には大きな地域差があった。新聞・雑誌など活字メディアの発達も、文明開化を支えた要素として重要である。

ひっかけポイント
「全国民に義務づけ」「全国一斉」のような表現は、都市と農村の格差を無視した誤り。断髪はちょんまげの強制ではなく、その逆の奨励である点も取り違えない。

選択肢の確認

①「ちょんまげの着用が法律で強制された」
誤り。
1871年の散髪脱刀勝手令は断髪を認めた法令で、ちょんまげを強制したものではない。「勝手」の語が選択を認めたことを示す。

②「都市部で寺子屋が新設され続けた」
誤り。
寺子屋は江戸時代の庶民教育機関で、明治政府は1872年の学制以降、小学校を中心とする近代学校制度を整えた。文明開化の新制度を寺子屋新設で説明するのは不適切である。

③「断髪や洋服、牛鍋などの西洋風の生活様式が都市部から広まった」
正しい。
散髪脱刀勝手令後のざんぎり頭、官員の洋服、牛鍋、ガス灯などが都市から広がった。西洋風の制度・風俗を受容する文明開化の代表例である。

④「全国民が和装を義務づけられた」
誤り。
明治政府は官員の洋装を進め、西洋風の生活も広がったため、全国民へ和装を義務づけていない。農村では和装が長く残ったが、国家による一律強制とは別である。

覚えるポイント

  • 文明開化は都市部中心、農村への浸透は緩やか
  • 散髪脱刀勝手令1871年、ざんぎり頭が象徴
  • 牛鍋・ガス灯・洋服・れんが街が新風俗

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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