WT-B2-02|歴史総合・世界史探究 対策問題
エジプト文明について述べた文として正しいものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 2
正解
ナイル川の定期的な氾濫がもたらす肥沃な土壌の上に栄えた
この問題のポイント
エジプト文明の特質を問う問題。ナイル川の定期的な氾濫がもたらす恵みと、閉鎖的地形による安定が2大特徴である。
解説
エジプト文明は、アフリカ北東部を流れるナイル川の流域に栄えた。ナイル川は毎年ほぼ決まった時期に氾濫し、上流から運ばれる肥沃な土を耕地に残した。ギリシアの歴史家ヘロドトスが「エジプトはナイルのたまもの」と表現した通りである。
氾濫の時期を予測する必要から、1年を365日とする太陽暦が作られ、氾濫後に耕地を測り直すための測地術も発達した。文字は神聖文字(ヒエログリフ)などが用いられ、ナポレオンのエジプト遠征で発見されたロゼッタ=ストーンを手がかりにシャンポリオンが解読した。
エジプトは、周囲を砂漠と海に囲まれた閉鎖的な地形のため異民族の侵入が比較的少なく、ファラオ(王)を神の化身とする統一王国が長く続いた。古王国時代にはクフ王らのピラミッドが築かれた。
「開放的で興亡の激しいメソポタミア」との対比、「太陰暦(メソポタミア)と太陽暦(エジプト)」の対応が、正誤問題の定番ポイントである。
ひっかけポイント
「王朝が頻繁に交替した」のは開放的地形のメソポタミアの特徴で、エジプトと入れ替える選択肢が定番。太陽暦と太陰暦の対応の逆転にも注意。
選択肢の確認
①「鉄製の農具が最初から使われていた」
❌ 誤り。
エジプト文明初期の農具は石器や銅器であり、鉄器が西アジアに広まるのはヒッタイト以後の前2千年紀後半である。
②「ナイル川の定期的な氾濫がもたらす肥沃な土壌の上に栄えた」
✅ 正しい。
エジプトはナイルのたまものと呼ばれ、定期的な氾濫が肥沃な土を運び、氾濫期を知るための太陽暦や測地術が発達した。
③「外部からの侵入が容易な地形のため、王朝が頻繁に交替した」
❌ 誤り。
侵入が容易で王朝の興亡が激しかったのは開放的な地形のメソポタミアで、エジプトは砂漠と海に守られ統一が長く続いた。
④「文字は最後まで発明されなかった」
❌ 誤り。
エジプトでは神聖文字(ヒエログリフ)などが用いられ、パピルスに多くの記録が残された。
覚えるポイント
- エジプトはナイルのたまもの(ヘロドトス)、定期的氾濫が恵み
- 太陽暦・測地術・神聖文字(ヒエログリフ)が発達
- 閉鎖的地形で統一王国が長続き(メソポタミアと対比)
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。