WT8-A10|歴史総合・世界史探究 対策問題
インダス文明について述べた文として正しいものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正解
モエンジョ・ダーロなど、排水溝を備えた計画都市が築かれた
この問題のポイント
インダス文明の特徴を問う。計画都市と排水溝、文字が未解読という「分かっていないこと」の正確な理解が鍵。
解説
前提として、前2600年ごろからインダス川流域に、エジプト・メソポタミアと並ぶ古代文明が栄えた。インダス文明である。
代表的な遺跡がモエンジョ・ダーロとハラッパーで、焼煉瓦造りの建物、碁盤目状の整然とした街路、そして排水溝や沐浴場まで備えた高度な計画都市だった。強大な王権を示す巨大王墓や神殿が見つからない点も特徴とされる。
印章などに刻まれたインダス文字は現在も未解読であり、文明が衰退した原因も確定していない。
その後、前1500年ごろからアーリヤ人がパンジャーブ地方に進入し、ヴァルナ制につながる身分観念を持つ社会を形成していく。青銅器の文明であり、鉄器文明として始まったのではない。
ひっかけポイント
「文字が存在しなかった」と「文字はあるが未解読」の違いを突く選択肢が定番。ピラミッドはエジプトの話と混同しない。
選択肢の確認
①「文字は未解読のものを含めて存在しなかった」
❌ 誤り。
印章に刻まれたインダス文字が存在するが未解読なのであり、文字が存在しなかったのではない。
②「鉄器文明として始まった」
❌ 誤り。
インダス文明は青銅器を用いた文明であり、鉄器が広まるのはのちのアーリヤ人の時代である。
③「モエンジョ・ダーロなど、排水溝を備えた計画都市が築かれた」
✅ 正しい。
前2600年ごろから栄えたインダス文明では、モエンジョ・ダーロやハラッパーに焼煉瓦の建物・整然とした街路・排水溝・沐浴場を備えた計画都市が築かれた。
④「ピラミッドが多数建設された」
❌ 誤り。
ピラミッドが多数築かれたのは古代エジプト文明である。
覚えるポイント
- インダス文明=前2600年ごろ、モエンジョ・ダーロとハラッパー
- 排水溝・沐浴場を備えた計画都市
- インダス文字は未解読、衰退原因も不明
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。