RS2-024歴史総合・世界史探究 対策問題

歴史総合B 近代化と私たち(4) 近代化と現代的な諸課題

日清戦争後の台湾統治について述べた記述として最も適切なものはどれか。

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正解: 3

正解

台湾総督府が置かれ、武力による抵抗を鎮圧しながら植民地支配を進めた

この問題のポイント

日清戦争後の台湾統治を問う問題。台湾総督府を設置し、武力抵抗を鎮圧しながら植民地支配を進めた、という統治の実態で解ける。

解説

1895年の下関条約で、清は台湾・澎湖諸島を日本に割譲した。日本が獲得した最初の本格的な植民地である。
しかし現地の人々は割譲を受け入れず、「台湾民主国」の樹立を宣言して抵抗した。日本は軍を投入してこれを制圧したが、その後も武装抵抗(抗日運動)は長く続き、鎮圧の過程で多くの犠牲者が出た。先住民の抵抗も含め、統治の確立は容易ではなかった。
統治機関として台湾総督府が置かれ、総督には軍人が任命された。児玉源太郎総督の下で民政局長(のち民政長官)後藤新平は、土地調査事業、アヘンの漸禁政策、製糖業の育成などを進め、植民地経営の基礎を固めた。
「近代化事業」と「武力鎮圧・差別」の両面を持つ植民地統治の実態を、美化せずに押さえることが求められる。

ひっかけポイント
「住民投票で自発的に編入」「自治議会の即時設置」は、抵抗と鎮圧の事実を消した美化選択肢。台湾は日清戦争の結果(1895年)で、韓国併合(1910年)と時期を混同しない。

選択肢の確認

①「台湾には自治議会が直ちに設置された」
誤り。
台湾総督が強い行政・軍事権を握り、日本本国と同等の自治議会は直ちに置かれなかった。台湾議会設置請願運動も実現しなかった。

②「日本は統治を放棄してすぐに清へ返還した」
誤り。
日本は1895年から1945年の敗戦まで台湾を統治し、すぐ清へ返還していない。戦後、日本はサンフランシスコ平和条約で台湾への権利を放棄した。

③「台湾総督府が置かれ、武力による抵抗を鎮圧しながら植民地支配を進めた」
正しい。
下関条約で日本領となった台湾には台湾総督府が置かれ、台湾民主国などの抵抗を軍事的に鎮圧しながら植民地支配を進めた。土地調査・インフラ整備も統治と収奪に結び付いた。

④「台湾は住民投票により自発的に日本へ編入された」
誤り。
台湾割譲は日本と清の下関条約で決まり、住民投票による自発的編入ではない。住民の武力抵抗が起きたことが強制性を示す。

覚えるポイント

  • 下関条約(1895年)で台湾割譲
  • 台湾総督府設置、武力抵抗を鎮圧しつつ統治
  • 児玉総督・後藤新平が土地調査など基盤整備

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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