RS2-055|歴史総合・世界史探究 対策問題
歴史総合の学習として、現代的な課題を歴史的に考える方法の説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 3
正解
課題がいつ・どのように形成されたかを資料でさかのぼり、過去の対応から示唆を得る
この問題のポイント
現代的な課題を歴史的に考える方法を問う。課題の形成過程を資料でさかのぼり、過去の対応から示唆を得るという歴史総合の基本姿勢が答え。
解説
歴史総合という科目の最終目標は、少子高齢化・環境問題・格差・紛争といった現代的な課題を、歴史的な視野から考える力を養うことにある。
現代の課題は突然現れたものではなく、いずれも歴史的に形成されてきた。たとえば地球環境問題であれば、産業革命によるエネルギー消費の拡大、高度成長期の公害、京都議定書からパリ協定への国際協調の歩みと、その起源と経過を資料でさかのぼることができる。
そのうえで、過去の人々がどのように対応し、何に成功し何に失敗したのかを検証し、現在への示唆を得る。その際、一つの資料だけで結論を断定せず、複数の資料を突き合わせて多面的・多角的に考えることが大原則である。大問の最後に置かれる「探究のまとめ」型の設問は、まさにこの姿勢を問うている。
ひっかけポイント
「過去と無関係」「単一資料で確定」といった、歴史学の基本姿勢に反する選択肢は原則すべて誤り。複数資料・多面的検討という方向の選択肢が正解になりやすい。
選択肢の確認
①「未来の予測だけを行い、過去の検証はしない」
❌ 誤り。
将来を考える際にも、過去の予測・政策・結果を検証することで根拠と不確実性を評価できる。未来予測だけで歴史検証を省くのは探究にならない。
②「一つの資料だけで結論を確定する」
❌ 誤り。
一つの資料には作成者・目的・範囲の限界があるため、異なる立場や種類の資料を照合する。単一資料だけで結論を確定するのは史料批判に反する。
③「課題がいつ・どのように形成されたかを資料でさかのぼり、過去の対応から示唆を得る」
✅ 正しい。
現代課題の形成時期・原因・変化を複数資料でたどり、過去の政策と人々の対応、その成果と限界を比較する。歴史を現在の選択肢を考える根拠として使う探究方法である。
④「現在の課題は過去と無関係なので、歴史は参照しない」
❌ 誤り。
環境、人口、格差などは過去の制度・産業化・人口移動の積み重ねで形成されている。現在だけを切り離すと原因と政策効果を説明できない。
覚えるポイント
- 現代的課題は歴史的に形成されたもの、起源と経過をさかのぼる
- 過去の対応の成功と失敗から現在への示唆を得る
- 単一資料での断定は避け、複数資料を突き合わせる
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。