RS-D4-03歴史総合・世界史探究 対策問題

歴史総合D グローバル化と私たち(4) 現代的な諸課題の形成と展望

現代日本の少子高齢化について述べた記述として最も適切なものはどれか。

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正解: 3

正解

1990年の「1.57ショック」などを機に少子化が社会問題として意識され、高齢化とあわせて社会保障の課題となっている

この問題のポイント

現代日本の少子高齢化を問う問題。1990年の1.57ショックを契機に少子化が政策課題となり、高齢化とあわせ社会保障の課題となった、という流れで解ける。

解説

日本の合計特殊出生率(1人の女性が生涯に産む子どもの数の推計)は、高度成長期以降低下を続けた。
1990年、前年1989年の出生率が1.57と発表され、丙午(ひのえうま)の迷信で出産が避けられた1966年の1.58を下回ったことが判明する。これが「1.57ショック」と呼ばれ、少子化が初めて本格的な政策課題として意識された。
一方で平均寿命は世界最高水準に延び、高齢化率(65歳以上人口の割合)は上昇を続けた。2007年には21%を超える超高齢社会に入っている。
少子高齢化は、年金・医療などの社会保障の支え手の減少、労働力不足、地方の過疎化に直結する。人口推移のグラフ読み取りとして出題されやすく、韓国・中国など東アジア共通の課題である点も押さえたい。

ひっかけポイント
出生率が「一貫して上昇」は正反対。少子高齢化を日本だけの現象とする選択肢も、東アジアや欧州で共通に進む事実に反する。

選択肢の確認

①「少子高齢化は日本だけの現象で、他国には見られない」
誤り。
少子高齢化はヨーロッパや東アジアの諸国でも進んでいる。進行速度や制度は国ごとに異なるが、日本だけの現象ではない。

②「高齢化は進んでいるが、労働力や社会保障には影響していない」
誤り。
高齢化と生産年齢人口の減少は、社会保障の負担と給付、介護人材、労働力不足に直接影響する。「影響していない」では政策課題化した理由を説明できない。

③「1990年の「1.57ショック」などを機に少子化が社会問題として意識され、高齢化とあわせて社会保障の課題となっている」
正しい。
1989年の合計特殊出生率1.57が翌1990年に注目され、「1.57ショック」と呼ばれた。少子化と高齢化は、年金・医療・介護、労働力、地域維持に関わる複合的な課題となった。

④「日本の出生率は戦後一貫して上昇し続けている」
誤り。
出生率は第一次・第二次ベビーブームなどの変動を挟みつつ、長期的には低下してきた。戦後一貫して上昇したという傾向の読み取りが逆である。

覚えるポイント

  • 1.57ショックは1990年(1989年の出生率)
  • 少子化が政策課題として意識される契機
  • 高齢化と合わせ社会保障・労働力の課題に

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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