RS2-051|歴史総合・世界史探究 対策問題
1970年に開かれた日本万国博覧会(大阪万博)について述べた記述として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正解
「人類の進歩と調和」をテーマに約6400万人が来場し、高度成長の到達点を象徴した
この問題のポイント
大阪万博(1970年)のテーマと規模を問う。「人類の進歩と調和」・約6400万人・高度成長の象徴、という3点が対応できれば解ける。
解説
日本万国博覧会(大阪万博)は、1970年3月から半年間、大阪の千里丘陵で開かれたアジア初の万国博覧会である。テーマは人類の進歩と調和。77か国が参加し、約6400万人という当時史上最多の入場者を集めた。
岡本太郎が制作した太陽の塔や、アメリカ館に展示された月の石が大きな人気を呼んだ。東京オリンピック(1964年)と並んで、世界第2位の経済大国に成長した日本の姿を内外に示す、高度経済成長の到達点を象徴する国家的イベントとなった。
一方で、同じ1970年には公害国会が開かれている。経済成長の光(万博)と影(公害)が同じ年に現れたことになり、「進歩と調和」というテーマの裏面として公害問題と対比させる出題に注意したい。
ひっかけポイント
1940年に計画された幻の万博(戦争で中止)と混同させる選択肢に注意。「東京五輪1964・大阪万博1970」の年代の入れ替えも定番の引っかけ。
選択肢の確認
①「入場者は外国人に限られた」
❌ 誤り。
入場は国内外の一般来場者に開かれ、約6400万人の大部分は日本の市民だった。外国人だけに制限された博覧会ではない。
②「テーマは「戦後復興」だった」
❌ 誤り。
公式テーマは「人類の進歩と調和」で、「戦後復興」ではない。復興完了後の科学技術と高度成長の到達点を示す表現だった。
③「「人類の進歩と調和」をテーマに約6400万人が来場し、高度成長の到達点を象徴した」
✅ 正しい。
1970年大阪万博は「人類の進歩と調和」をテーマに約6422万人を集め、1964年東京五輪と並ぶ高度経済成長の象徴となった。同年の公害国会は成長の影も示す。
④「戦前の1940年に実際に開催された博覧会である」
❌ 誤り。
1940年には紀元2600年記念の万博が計画されたが、日中戦争の長期化で中止された。実際に大阪で開催されたのは戦後の1970年である。
覚えるポイント
- 大阪万博は1970年、テーマは「人類の進歩と調和」
- 入場者約6400万人、東京五輪(1964年)と並ぶ高度成長の象徴
- 同年に公害国会が開催、成長の光と影が同時に出現
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。