RS2-052|歴史総合・世界史探究 対策問題
佐藤栄作内閣が表明した非核三原則の内容として正しいものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 2
正解
核兵器を持たず、作らず、持ち込ませず
この問題のポイント
非核三原則の文言を正確に問う。「持たず・作らず・持ち込ませず」の3語と、佐藤栄作内閣・沖縄返還との関係がポイント。
解説
非核三原則とは、核兵器を持たず・作らず・持ち込ませずという日本の基本方針(国是)である。佐藤栄作首相が1967年に国会答弁で表明し、1971年に衆議院で決議された。
背景には沖縄返還交渉がある。アメリカ統治下の沖縄には核兵器が配備されており、返還にあたって「核抜き・本土並み」を求める世論が強かった。佐藤内閣は1971年に沖縄返還協定を結び、1972年5月に沖縄の本土復帰が実現した。
佐藤は非核三原則の表明などが評価され、1974年に日本人として初めてノーベル平和賞を受賞した。ただし、米艦船の核持ち込みをめぐる密約の存在が後に明らかになっており、原則と実態のずれも資料問題の論点となる。
ひっかけポイント
三原則の文言の一部を「売らず」「使わず」などに差し替える選択肢が定番。「持たず・作らず・持ち込ませず」を一字一句正確に覚えること。
選択肢の確認
①「核兵器を作らず、買わず、見せず」
❌ 誤り。
「買わず」「見せず」は公式原則にない。保有・製造・持込みという核兵器と日本領域の関係を定めた三つを正確に対応させる。
②「核兵器を持たず、作らず、持ち込ませず」
✅ 正しい。
非核三原則は核兵器を「持たず、作らず、持ち込ませず」である。佐藤栄作が1967年に表明し、沖縄返還を前に1971年に国会決議された。
③「核兵器を持たず、売らず、使わず」
❌ 誤り。
「売らず」「使わず」は非核三原則の公式文言ではない。第一・第二原則は「持たず」「作らず」で、第三は国内への持込みを認めないことである。
④「核実験をせず、輸出せず、研究せず」
❌ 誤り。
日本は原子力の平和利用に関する研究を続けており、「研究せず」は含まれない。核実験・輸出・研究の三語は三原則の文言と一致しない。
覚えるポイント
- 非核三原則は「持たず・作らず・持ち込ませず」
- 佐藤栄作首相が1967年表明、1971年国会決議
- 沖縄返還(1972年)・佐藤のノーベル平和賞(1974年)とセット
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。