WT-E4-01|歴史総合・世界史探究 対策問題
地球規模の課題を世界史として探究する方法として最も適切なものはどれか。
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正解: 2
正解
課題の歴史的な起源を複数の資料で確かめ、諸地域のつながりの中で背景と経緯を考察する
この問題のポイント
地球規模の課題を歴史的に探究する方法を問う問題。複数資料の吟味と諸地域のつながりの中での考察、という探究科目の原則で解ける。
解説
世界史探究という科目の最終目標は、環境問題・経済格差・紛争・感染症といった地球世界の課題を、歴史をさかのぼって考察する力を育てることにある。
その方法の柱は2つある。第1に、課題の歴史的な起源を確かめることである。たとえば地球温暖化なら産業革命による化石燃料の大量消費、南北の経済格差なら植民地支配やプランテーション経済まで、原因の連鎖をたどる。
第2に、一国だけでなく諸地域のつながりの中で背景と経緯をとらえることである。感染症の拡大がモンゴル時代の交易網や大航海時代の「コロンブスの交換」と結び付くように、地球規模の課題は地域間の結び付きの産物だからである。
その際、複数の資料を突き合わせて信頼性を吟味し、当時の条件の中での選択として過去を理解する姿勢が求められる。単一の資料での断定、現在の価値観だけによる断罪、印象論は、共通テストが一貫して誤りとする態度である。
ひっかけポイント
「一つの国だけ」「現在の価値観で断定」「資料を使わない」は、いずれも探究科目が明確に否定する姿勢。方法を問う問題では、複数資料・多角的視点・時代の文脈という原則を含む選択肢が正解になる。
選択肢の確認
①「資料は使わず、印象で議論する」
❌ 誤り。
資料に基づかない印象論は歴史学の方法ではなく、根拠を示して検証する手続きが欠かせない。
②「課題の歴史的な起源を複数の資料で確かめ、諸地域のつながりの中で背景と経緯を考察する」
✅ 正しい。
地球規模の課題を歴史的な起源にさかのぼり、複数の資料を突き合わせて諸地域の結び付きの中で考察するのが世界史探究の方法である。
③「一つの国の歴史だけを調べて結論を出す」
❌ 誤り。
環境や格差などの課題は諸地域の関係の中で生じており、一国の歴史だけで結論を出す方法は適切でない。
④「現在の価値観だけで過去の行為の善悪を断定する」
❌ 誤り。
過去の行為は当時の条件を踏まえて理解する必要があり、現在の価値観だけで善悪を断定する態度は歴史的な考察とはいえない。
覚えるポイント
- 地球的課題は歴史的起源にさかのぼって考察する
- 諸地域のつながりの中で背景と経緯をとらえる
- 複数資料の吟味が原則、単一資料の断定と印象論は誤り
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。