RS3-037|歴史総合・世界史探究 対策問題
1937年7月に北京郊外で起こり、日中全面戦争のきっかけとなった事件はどれか。
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正解: 2
正解
盧溝橋事件
この問題のポイント
日中全面戦争の発端を問う問題。1937年7月・北京郊外という条件から盧溝橋事件を特定する。
解説
満洲事変後も日本は華北への勢力拡大(華北分離工作)を進め、日中間の緊張は高まっていた。一方中国では、1936年の西安事件で張学良が蔣介石を監禁して内戦停止と抗日を迫り、国民党と共産党が歩み寄りつつあった。
1937年7月7日、北京郊外の盧溝橋付近で夜間演習中の日本軍と中国軍が衝突した。現地では停戦協定が成立したが、近衛文麿内閣は世論に押されて兵力を増派し、戦火は上海へ拡大、宣戦布告のないまま日中全面戦争に突入した。
同年9月には第2次国共合作が正式に成立し、中国は抗日民族統一戦線で対抗した。12月に日本軍は首都南京を占領したが(南京事件が国際的非難を浴びた)、国民政府は漢口、さらに重慶へ遷都して抗戦を続け、戦争は長期化した。
1938年、近衛首相は「国民政府を対手とせず」の声明を出し、自ら和平の道を閉ざした。
ひっかけポイント
盧溝橋事件(1937年・日中戦争)と柳条湖事件(1931年・満洲事変)の混同が定番。「西安事件(1936年)→盧溝橋事件→第2次国共合作(1937年9月)」の順序も整序で頻出。
選択肢の確認
①「西安事件」
❌ 誤り。
西安事件は1936年に張学良らが蔣介石を拘束し、国共合作を促した事件である。日本軍との直接衝突ではない。
②「盧溝橋事件」
✅ 正しい。
1937年7月の盧溝橋事件を契機に華北で日中両軍の戦闘が拡大し、宣戦布告のないまま日中全面戦争へ進んだ。
③「柳条湖事件」
❌ 誤り。
柳条湖事件は1931年の満州事変の発端で、場所も奉天郊外である。1937年の北京郊外の事件とは異なる。
④「上海事変」
❌ 誤り。
第一次上海事変は1932年、第二次上海事変は盧溝橋事件後の1937年8月に起こった。全面戦争の最初の契機としては盧溝橋事件が先である。
覚えるポイント
- 盧溝橋事件は1937年7月7日、北京郊外で日中両軍衝突
- 西安事件(1936年)が内戦停止・国共接近の転機
- 1937年9月に第2次国共合作、抗日民族統一戦線成立
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。