WT4-E02歴史総合・世界史探究 対策問題

世界史探究D 諸地域の結合・変容(2) 世界市場の形成と諸地域の結合

ナポレオンが1806年に発した大陸封鎖令のねらいとして最も適切なものはどれか。

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正解: 2

正解

イギリスを経済的に孤立させ、大陸市場をフランスが握ること

この問題のポイント

大陸封鎖令のねらいを問う問題。イギリスを経済封鎖で孤立させ、大陸市場をフランスが独占する意図を押さえる。

解説

1805年のトラファルガーの海戦でイギリス海軍に敗れたナポレオンは、軍事力でイギリス本土を攻められなくなった。
そこで1806年、大陸封鎖令を発し、大陸諸国とイギリスの通商を全面的に禁止した。ねらいは、イギリスを経済的に孤立させて屈服させ、あわせて大陸市場をフランス産業が独占することである。
しかし工業国イギリスとの貿易を断たれて苦しんだのは、むしろ大陸側だった。穀物の輸出先を失ったロシアが離反して貿易を再開すると、ナポレオンは制裁のためロシア遠征(1812年)を敢行し、大敗した。
この遠征の失敗が、ナポレオン没落の決定的な転機となった。

ひっかけポイント
「大陸封鎖令→ロシア離反→ロシア遠征失敗→没落」の因果の連鎖が問われる。封鎖で苦しんだのはイギリスより大陸側という逆効果の構図を取り違えない。

選択肢の確認

①「オスマン帝国を征服すること」
誤り。
オスマン帝国の征服は目的ではない。ナポレオンのエジプト遠征は1798年であり、大陸封鎖令とは別の作戦である。

②「イギリスを経済的に孤立させ、大陸市場をフランスが握ること」
正しい。
正解。トラファルガーの海戦で制海権を失ったナポレオンは、大陸封鎖令で大陸諸国とイギリスの通商を絶ち、経済的にイギリスを屈服させようとした。

③「ロシアとの同盟を強化すること」
誤り。
封鎖令は穀物輸出先を失うロシアの離反を招き、同盟の強化どころか1812年のロシア遠征の原因となった。

④「アメリカ大陸との貿易を拡大すること」
誤り。
封鎖令はイギリスとの通商禁止を目的としたものであり、アメリカ大陸との貿易拡大をねらったものではない。

覚えるポイント

  • 大陸封鎖令は1806年、対イギリス経済封鎖
  • 穀物輸出先を失ったロシアが離反
  • ロシア遠征(1812年)の大敗が没落の転機

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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