WT7-C23|歴史総合・世界史探究 対策問題
1960年代のアメリカ公民権運動について述べた文として正しいものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 2
正解
キング牧師らの運動により、1964年に公民権法が成立した
この問題のポイント
公民権運動の成果を問う問題。キング牧師らの非暴力運動と1964年公民権法の成立の組合せで解ける。
解説
奴隷解放(1863年)から100年たっても、アメリカ南部では法律による人種隔離(ジム・クロウ体制)が続いていた。
1955年のバス・ボイコット運動から頭角を現したキング牧師は、ガンディーの非暴力主義に学び、座り込みやデモによる公民権運動を指導した。1963年のワシントン大行進での「私には夢がある」演説は、その頂点である。
世論の高まりを受け、1964年、ジョンソン政権のもとで人種・宗教などによる差別を禁じる公民権法が成立した。翌1965年には投票権法も成立した。
ガンディーからキングへ、そして世界の人権運動へと続く非暴力思想の系譜は、世界史探究らしい縦のつながりとして問われる。
ひっかけポイント
公民権法は1964年であり、19世紀の奴隷解放と混同しない。運動の基調は非暴力であって武装闘争ではない。「解放から100年」という時間軸の問われ方も定番。
選択肢の確認
①「運動はカナダで起こった」
❌ 誤り。
舞台はアメリカ合衆国、とくに人種隔離の厳しかった南部であり、カナダではない。
②「キング牧師らの運動により、1964年に公民権法が成立した」
✅ 正しい。
バスボイコット運動やワシントン大行進(1963年)などキング牧師らの非暴力の運動が高まり、1964年に人種差別を禁じる公民権法が成立した。
③「運動は武装闘争のみで展開された」
❌ 誤り。
運動の中心はガンディーの影響を受けた非暴力・不服従であり、武装闘争のみで展開されたのではない。
④「公民権法は19世紀に成立していた」
❌ 誤り。
19世紀に行われたのは奴隷解放宣言(1863年)であり、公民権法の成立はそのおよそ100年後の1964年である。
覚えるポイント
- 公民権法成立は1964年
- キング牧師の非暴力運動、1963年ワシントン大行進
- ガンディー→キングの非暴力思想の系譜
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。