KZ-R6HB-10|歴史総合・世界史探究 対策問題
グラフの1930年代前半には、旅客・貨物とも輸送量が大きく落ち込んでいる。この背景とアメリカ政府の対応の組合せとして最も適切なものはどれか。

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正解: 3
正解
世界恐慌による経済の収縮と、ローズヴェルト政権によるニューディール
この問題のポイント
1930年代前半の輸送量落ち込みの背景と政策対応を問う問題。世界恐慌による経済収縮と、フーヴァーからローズヴェルトへの政策転換(ニューディール)をセットで押さえる。
解説
1929年10月、ニューヨーク株式市場の株価暴落から世界恐慌が始まった。企業の倒産と失業の急増で生産と消費が縮小し、モノと人の動きそのものが細った。グラフで1930年代前半に旅客・貨物の両方が落ち込むのは、経済活動の収縮が輸送量に直結したことを示す。
フーヴァー大統領は民間の自律的な回復を重視して対応が後手に回り、恐慌は深刻化した。
1933年に就任したフランクリン・ローズヴェルトはニューディールを開始する。銀行の再建、農業調整法や全国産業復興法による生産調整、テネシー川流域開発公社などの公共事業、ワグナー法による労働者の権利保障と、国家が経済へ積極的に介入した。
自由放任から政府の介入による修正資本主義へ。この転換は戦後の各国の経済政策の原型となった。
ひっかけポイント
グラフの谷の年代(1930年代前半)から世界恐慌を特定する。第一次世界大戦参戦(1917年)はそれ以前の時期、石油危機(1973年)はグラフの範囲外で、年代だけで判別できる。
選択肢の確認
①「石油危機による燃料不足と、省エネルギー政策」
❌ 誤り。
石油危機は1973年で、1970年までを示すこのグラフの1930年代の谷とは時代が異なる。
②「南北戦争の混乱と、奴隷解放宣言」
❌ 誤り。
南北戦争は1861〜65年の出来事で、20世紀のグラフの範囲よりはるか前である。
③「世界恐慌による経済の収縮と、ローズヴェルト政権によるニューディール」
✅ 正しい。
正解。1929年からの世界恐慌で経済活動が収縮し、輸送量も激減した。1933年からはローズヴェルト政権がニューディールで国家介入による回復を図った。
④「第一次世界大戦への参戦と、戦時統制経済」
❌ 誤り。
アメリカの第一次世界大戦参戦は1917年で、グラフではそれ以前の時期にあたる。1930年代の落ち込みの説明にはならない。
覚えるポイント
- 世界恐慌は1929年、ニューヨーク株価暴落から
- ローズヴェルトのニューディールは1933年開始
- 自由放任から国家介入への転換点
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 文を分解して判定:組合せを一度に選ばず、人物と政策、地域と制度などを一組ずつ○×判定する。確実に誤る一組を含む選択肢から消す。
- 因果の向きを確認:時期が近いだけで結び付けず、「原因→政策・行動→結果」の順に置き、主体と目的がつながるかを確かめる。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。