KZ-R6HB-04|歴史総合・世界史探究 対策問題
同じグラフの1940年代前半には貨物輸送量が急増している。この背景として最も適切なものはどれか。

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正解: 4
正解
第二次世界大戦の軍需輸送で鉄道がフル稼働したから
この問題のポイント
1940年代前半の貨物輸送量急増の背景を問う問題。第二次世界大戦への参戦と軍需輸送という、総力戦とインフラの関係を読み取る。
解説
アメリカは1941年12月の真珠湾攻撃を機に第二次世界大戦へ参戦した。ローズヴェルト大統領はそれ以前から、アメリカを「民主主義の兵器廠」と位置づけ、連合国への武器供与(武器貸与法、1941年)を進めていた。
参戦後、アメリカ経済は総力戦体制に入り、戦車・航空機・艦船などの軍需物資を大量生産した。工場から港へ、基地へと物資を運ぶ国内輸送を担ったのが鉄道である。
このためグラフの1940年代前半には貨物輸送量が急増している。
なお1930年代の落ち込みは世界恐慌によるもので、恐慌→大戦→戦後の自動車社会化、という3つの局面でグラフを区切って読むのが定石である。
ひっかけポイント
1930年代の谷(世界恐慌)と1940年代の山(大戦)を取り違えない。「恐慌からの自然回復だけ」という限定表現の選択肢は、大戦の影響を消している点で誤り。
選択肢の確認
①「世界恐慌からの自然回復によるものだけだから」
❌ 誤り。
恐慌からの回復も背景にはあるが、1940年代前半の急増を説明するのは戦時の総動員である。自然回復だけによるという限定は不正確である。
②「石油危機で自動車が使えなくなったから」
❌ 誤り。
石油危機は1973年の出来事で、1940年代前半とは30年以上のずれがある。
③「鉄道が新規に発明されたから」
❌ 誤り。
鉄道が実用化されたのは1830年のイギリスのマンチェスター・リヴァプール間などで、20世紀の発明ではない。
④「第二次世界大戦の軍需輸送で鉄道がフル稼働したから」
✅ 正しい。
1941年の参戦後、アメリカは民主主義の兵器廠として軍需物資を大量生産し、その国内輸送を鉄道が担ったため貨物輸送量が急増した。
覚えるポイント
- アメリカ参戦は1941年12月(真珠湾攻撃)
- 武器貸与法1941年、「民主主義の兵器廠」
- グラフは恐慌の谷→大戦の山→戦後の構造変化の3局面
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 因果の向きを確認:時期が近いだけで結び付けず、「原因→政策・行動→結果」の順に置き、主体と目的がつながるかを確かめる。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。