WT9-C14|歴史総合・世界史探究 対策問題
ルワンダ内戦(1994年)に関連して述べた文として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 4
正解
短期間に大量虐殺が起こり、国際社会の対応の遅れが厳しく問われた
この問題のポイント
ルワンダ内戦の悲劇を問う。短期間の大量虐殺と国際社会の対応の遅れ、植民地統治が対立を作った背景まで押さえる。
解説
前提として、アフリカのルワンダでは、多数派のフツと少数派のツチの対立が続いていた。この区分は、宗主国ベルギーが植民地統治のために住民を身分証で区分し、ツチを優遇して統治に利用した人為的な性格が強いとされる。
1994年、フツ系大統領の暗殺をきっかけに、フツ系強硬派によるツチ系住民らの組織的虐殺が始まり、わずか約100日間で80万人以上が犠牲になったと推計される。
現地に国連PKOが駐留していたにもかかわらず増派は見送られ、国際社会の対応の遅れが厳しく問われた。
この反省は、国家が自国民を守れないとき国際社会が介入すべきだとする「保護する責任」論の登場につながった。植民地支配の遺産と国際社会の限界を同時に問う、現代的課題の定番テーマである。
ひっかけポイント
迅速な介入で犠牲が抑えられたとする選択肢は事実と正反対。植民地時代に作られた民族区分が対立の背景という因果を、無関係とする選択肢に注意。
選択肢の確認
①「国連軍の迅速な介入で犠牲は最小限に抑えられた」
❌ 誤り。
国連の対応はむしろ遅れ、現地のPKO部隊は縮小されて虐殺を防げなかった。
②「紛争は植民地支配とは無関係だった」
❌ 誤り。
対立の背景には、ベルギー植民地時代に住民を民族として区分し差別化した統治の遺産があった。
③「虐殺の存在は確認されていない」
❌ 誤り。
虐殺は国際刑事法廷でも裁かれており、その存在は確認されている。
④「短期間に大量虐殺が起こり、国際社会の対応の遅れが厳しく問われた」
✅ 正しい。
1994年、ルワンダでは約100日間にフツ系強硬派によるツチ系住民らの大量虐殺が起き、犠牲者は80万人以上と推計される。国際社会の介入は遅れ、PKOの限界が問われた。
覚えるポイント
- ルワンダ虐殺は1994年、約100日で80万人以上
- ベルギー植民地統治の民族区分が背景
- 反省から保護する責任論が登場
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。