WT9-C15|歴史総合・世界史探究 対策問題
冷戦終結後のロシアについて述べた文として正しいものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正解
市場経済への急激な移行で混乱し、2000年代にプーチン政権の下で資源輸出を軸に立て直した
この問題のポイント
冷戦終結後のロシアを問う。1990年代の市場化の混乱と、2000年代のプーチン政権による資源頼みの再建という2段階が核心。
解説
前提として、1991年にソ連が解体し、ロシア連邦が国際的な地位を引き継いだ。
エリツィン政権は価格自由化・国有企業の民営化を一気に進める急進的な市場化(ショック療法)を採ったが、ハイパーインフレと生産の崩壊を招き、1998年には金融危機で国債の支払い停止に追い込まれた。国民生活は大きく混乱した。
2000年に大統領となったプーチンは、石油・天然ガスの輸出を軸に経済を立て直し、原油高の追い風で国力を回復させた。
一方で権力の集中と強国路線を進め、NATOの東方拡大への反発を強めて、2014年のクリミア併合などで欧米との対立を深めた。「体制転換の混乱→資源国家として復活→対立」という流れは、現代の国際問題の背景として頻出する。
ひっかけポイント
1990年代=混乱、2000年代=資源輸出による再建という2段階の時期の取り違えに注意。ロシアはEUにもNATOにも加盟していない。
選択肢の確認
①「ただちにEUとNATOに加盟した」
❌ 誤り。
ロシアはEUにもNATOにも加盟しておらず、むしろNATOの東方拡大に反発してきた。
②「経済は一貫して安定成長を続けた」
❌ 誤り。
1990年代はハイパーインフレと1998年の金融危機に見舞われており、一貫した安定成長ではない。
③「市場経済への急激な移行で混乱し、2000年代にプーチン政権の下で資源輸出を軸に立て直した」
✅ 正しい。
エリツィン政権下の急進的な市場化でハイパーインフレと生産の落ち込みが起き1998年には金融危機に陥ったが、2000年に登場したプーチン政権は石油・天然ガスの輸出を軸に経済を立て直した。
④「計画経済を維持し続けた」
❌ 誤り。
ソ連解体後のロシアはショック療法と呼ばれる急進的な市場経済化を進めており、計画経済を維持してはいない。
覚えるポイント
- エリツィン期は急進的市場化で大混乱(1998年金融危機)
- プーチン政権(2000年〜)は資源輸出で再建
- クリミア併合(2014年)で欧米と対立激化
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。