WT9-C25|歴史総合・世界史探究 対策問題
冷戦後のアメリカの位置づけについて述べた文として最も適切なものはどれか。
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正解: 2
正解
唯一の超大国となったが、21世紀には多極化と国内の分断に直面している
この問題のポイント
冷戦後のアメリカの位置づけを問う。唯一の超大国から多極化・国内分断へという30年間の変化の大枠をとらえる問題。
解説
前提として、1991年のソ連解体により、米ソ二極の冷戦構造は消滅した。
残されたアメリカは「唯一の超大国」として、湾岸戦争(1991年)や旧ユーゴへの空爆を主導し、1990年代は一極体制と呼ばれる時代となった。
しかし21世紀に入ると陰りが見え始める。
- 9.11同時多発テロ(2001年)後のアフガニスタン・イラクでの長い戦争による消耗
- リーマン・ショック(2008年)による経済的打撃
- 中国の台頭による相対的な地位の低下
単独行動主義の限界が明らかになり、国際秩序は多極化へ向かった。国内でも格差の拡大を背景にポピュリズムが台頭し、社会の分断が深刻化。国際協調と自国第一主義の間で揺れる姿が、現代の国際関係の基調として問われる。
ひっかけポイント
冷戦終結で影響力を失ったのではなく、一極化した後に相対的に低下したという段階の理解が鍵。二極体制の継続や関与の停止は明確な誤り。
選択肢の確認
①「国際政治への関与を完全にやめた」
❌ 誤り。
対テロ戦争や国際協調の枠組みへの関与は続いており、完全にやめたという事実はない。
②「唯一の超大国となったが、21世紀には多極化と国内の分断に直面している」
✅ 正しい。
ソ連解体後は唯一の超大国として湾岸戦争などを主導したが、長期の対テロ戦争の消耗や中国の台頭で単独行動主義の限界が見え、国内でも格差と分断が深まっている。
③「冷戦終結と同時に国際的影響力を失った」
❌ 誤り。
冷戦終結後こそアメリカは唯一の超大国として国際政治を主導しており、影響力を失ったわけではない。
④「ソ連との二極体制が現在も続いている」
❌ 誤り。
ソ連は1991年に解体しており、米ソ二極体制はすでに終わっている。
覚えるポイント
- 1990年代=唯一の超大国(一極体制)
- 対テロ戦争とリーマン・ショックで消耗
- 中国の台頭で多極化、国内は分断へ
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。