WT9-C21歴史総合・世界史探究 対策問題

世界史探究E 地球世界の課題(1) 国際機構の形成と平和への模索

北アイルランド紛争の和解を実現した1998年の合意はどれか。

解答・解説を見る

正解: 2

正解

ベルファスト合意(聖金曜日協定)

この問題のポイント

北アイルランド紛争を終結させたベルファスト合意を問う。宗教対立の和解成功例として、他の合意との区別が鍵。

解説

前提として、アイルランド独立(1922年)の際、プロテスタント系住民の多い北アイルランドはイギリスに残留した。
以後、カトリック系(アイルランドとの統一派)とプロテスタント系(イギリス残留派)の対立が続き、1960年代末からはIRA(アイルランド共和軍)のテロと治安部隊の衝突で約30年間に3000人以上が犠牲となった(北アイルランド紛争)。
1998年、イギリス・アイルランド両政府と各派の交渉によりベルファスト合意(聖金曜日協定)が成立。両派が権力を分担する自治政府の設置が決まり、和平が実現した。宗教・民族紛争を交渉で解決した成功例として国際的に注目される。
なお、イギリスのEU離脱の際には、アイルランドとの国境管理をめぐってこの合意との両立が大きな争点となった。オスロ合意(1993年・パレスチナ)との混同に注意。

ひっかけポイント
オスロ合意(1993年・パレスチナ暫定自治)やキャンプ・デーヴィッド合意(1978年・エジプトとイスラエル)との合意名の入れ替えが定番のひっかけ。

選択肢の確認

①「ミュンヘン協定」
誤り。
ミュンヘン協定は1938年、ズデーテン地方の割譲を認めた宥和政策の代表例である。

②「ベルファスト合意(聖金曜日協定)」
正しい。
約30年続いた北アイルランド紛争は、1998年のベルファスト合意で権力分担による自治政府の設置が決まり和平が実現した。聖金曜日協定とも呼ばれる。

③「オスロ合意」
誤り。
オスロ合意は1993年、イスラエルとパレスチナ解放機構が結んだ暫定自治に関する合意である。

④「キャンプ・デーヴィッド合意」
誤り。
キャンプ・デーヴィッド合意は1978年、エジプトとイスラエルの和平に道を開いた合意である。

覚えるポイント

  • ベルファスト合意は1998年、北アイルランド和平
  • カトリック系とプロテスタント系の権力分担
  • ブレグジットで国境問題が再燃

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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