WT9-E04|歴史総合・世界史探究 対策問題
19世紀半ばのアイルランド大飢饉について述べた文として正しいものはどれか。
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正解: 3
正解
ジャガイモの疫病により大量の餓死者と移民が発生し、人口が激減した
この問題のポイント
アイルランド大飢饉を問う。ジャガイモの疫病→大量の餓死と移民→人口激減という因果と、コロンブスの交換との接続が核心。
解説
前提として、イギリス統治下のアイルランドでは、小作農民が新大陸原産のジャガイモを主食とし、単一作物への依存が極端に進んでいた。
1845年からジャガイモの疫病が大発生して収穫が壊滅し、アイルランド大飢饉が起こった。約100万人が餓死や病死し、100万人以上がアメリカなどへ移民して、人口は激減した。ケネディ大統領の祖先もこの時期の移民である。
飢饉の間もアイルランド産の穀物はイングランドへ輸出され続け、イギリス政府の救済も不十分だったため、イギリス統治への怨嗟は後のアイルランド独立運動の底流となった。
イギリス本国では、穀物輸入を制限していた穀物法の廃止(1846年)を後押しし、自由貿易化の転機ともなった。新大陸作物への依存が生んだ悲劇として、コロンブスの交換の帰結という長い因果で問われる。
ひっかけポイント
飢饉→移民の増加という因果を、移民の減少とする選択肢に注意。ジャガイモが新大陸原産である点がコロンブスの交換との接続点として狙われる。
選択肢の確認
①「飢饉の影響で移民は減少した」
❌ 誤り。
飢饉を機にアメリカなどへの移民は激増しており、減少していない。
②「イギリス政府の迅速な救済で犠牲はなかった」
❌ 誤り。
飢饉のさなかも穀物はイングランドへ輸出され続け、救済は不十分で多数の犠牲者が出た。
③「ジャガイモの疫病により大量の餓死者と移民が発生し、人口が激減した」
✅ 正しい。
主食となっていたジャガイモの疫病により1845年からの大飢饉で約100万人が餓死し、100万人以上がアメリカなどへ移民して人口が激減した。
④「小麦の豊作で人口が急増した」
❌ 誤り。
ジャガイモの疫病による飢饉で人口は激減しており、小麦の豊作で人口が急増したという事実はない。
覚えるポイント
- アイルランド大飢饉は1845年から、ジャガイモの疫病
- 餓死約100万・移民100万以上で人口激減
- 穀物法廃止(1846年)と独立運動の底流に
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。