WT9-E05|歴史総合・世界史探究 対策問題
19世紀の交通・通信革命について述べた文として正しいものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 2
正解
蒸気船・鉄道・電信の普及が世界の時間的距離を劇的に縮めた
この問題のポイント
19世紀の交通・通信革命を問う。蒸気船・鉄道・電信の3点セットと、1869年(スエズ運河・大陸横断鉄道)という画期が核心。
解説
前提として、産業革命で生まれた蒸気機関は、19世紀に交通機関へ応用され、世界の距離感を根本から変えた。
- 鉄道:1830年前後の実用化から世紀後半には各大陸へ拡大
- 蒸気船:定期航路が大洋を結んだ
- 電信:1866年に大西洋横断海底ケーブルが成功し、情報は数分で大洋を越えた
画期は1869年である。スエズ運河の開通でヨーロッパとアジアの航路が大幅に短縮され、同年アメリカでは大陸横断鉄道が完成した。
ヴェルヌの小説『八十日間世界一周』(1873年)は、この時代の世界の一体化を象徴する。鉄道の運行は標準時や時刻表を生み、人々の時間感覚まで変えた。ヒト・モノ・情報の移動の加速が帝国主義の世界分割を支えたという接続も重要である。
ひっかけポイント
1869年=スエズ運河開通+アメリカ大陸横断鉄道完成の同年セットは整序の超定番。電信を20世紀末の発明とする選択肢は約130年の時代錯誤。
選択肢の確認
①「情報の伝達速度は変化しなかった」
❌ 誤り。
電信により情報は瞬時に伝わるようになり、伝達速度は劇的に変化した。
②「蒸気船・鉄道・電信の普及が世界の時間的距離を劇的に縮めた」
✅ 正しい。
19世紀には鉄道網と蒸気船航路が世界に広がり、スエズ運河の開通と大陸横断鉄道の完成(ともに1869年)、大西洋横断海底電信ケーブル(1866年)により移動と情報伝達が劇的に加速した。
③「交通手段は帆船と馬車のまま変わらなかった」
❌ 誤り。
帆船と馬車から蒸気船と鉄道への転換が起こっており、変わらなかったという説明は事実に反する。
④「電信は20世紀末の発明である」
❌ 誤り。
電信は19世紀前半に実用化され、大西洋横断海底ケーブルは1866年に開通しており、20世紀末の発明ではない。
覚えるポイント
- 1869年スエズ運河開通・米大陸横断鉄道完成
- 大西洋横断電信ケーブルは1866年
- 鉄道が標準時・時刻表を生んだ
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。