WT9-C22歴史総合・世界史探究 対策問題

世界史探究E 地球世界の課題(2) 経済のグローバル化と格差の是正

20世紀後半以降の感染症と国際社会について述べた文として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 1

正解

天然痘の根絶に成功する一方、新たな感染症の世界的流行が国際協力の課題となっている

この問題のポイント

感染症と国際社会を問う。天然痘根絶という成功と、新たな感染症の流行という課題の両面をとらえる問題。

解説

前提として、感染症対策の国際協力は、国連の専門機関WHO(世界保健機関・1948年設立)が中心を担ってきた。
最大の成功例が天然痘である。WHOの世界的な種痘キャンペーンにより、1980年に根絶宣言が出された。人類が根絶に成功した唯一の感染症である。
しかし感染症の脅威は終わらなかった。エイズ、2003年の重症急性呼吸器症候群、そして2020年からの新型コロナウイルス感染症の世界的大流行は、グローバル化した世界では病原体が瞬時に国境を越えることを示した。ワクチンの公平な分配など、国際協力の真価が問われ続けている。
14世紀のペスト、19世紀のコレラ、1918年のスペイン風邪と、感染症の流行は交易・交通の発達と表裏一体という長期の構図で問われるのが新しい定番である。

ひっかけポイント
根絶に成功したのは天然痘のみで、感染症すべてが根絶されたわけではない。成功と新たな課題の両面を含む選択肢が正解になる共通テスト型。

選択肢の確認

①「天然痘の根絶に成功する一方、新たな感染症の世界的流行が国際協力の課題となっている」
正しい。
WHOの種痘キャンペーンにより天然痘は1980年に根絶が宣言されたが、エイズや新型コロナウイルス感染症のように新たな流行が続き、ワクチンの公平な分配など国際協力が課題である。

②「感染症はすべて根絶された」
誤り。
人類が根絶できた感染症は天然痘のみで、他の感染症は根絶されていない。

③「感染症対策は各国が単独で行うものとされている」
誤り。
感染症は国境を越えるためWHOを軸とする国際協力が不可欠であり、各国単独で行うものとはされていない。

④「国際的な保健機関は存在しない」
誤り。
国際的な保健機関としてWHOが1948年から活動している。

覚えるポイント

  • 天然痘は1980年に根絶宣言(唯一の根絶例)
  • WHOが国際保健協力の中心
  • 感染症の拡大は交易・交通の発達と表裏一体

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

関連問題

WT9-C21WT9-C23