WT9-C07|歴史総合・世界史探究 対策問題
1995年に発足し、貿易紛争の処理などを担う国際機関はどれか。
解答・解説を見る
正解: 2
正解
世界貿易機関(WTO)
この問題のポイント
1995年発足のWTOを問う。GATT(協定)からWTO(国際機関)への発展と、紛争処理機能の強化が核心。
解説
前提として、戦後の自由貿易体制は、1947年調印のGATT(関税と貿易に関する一般協定)の下、ラウンドと呼ばれる多国間交渉で関税引き下げを進めてきた。
1986年からのウルグアイ・ラウンドの合意に基づき、1995年、GATTを発展的に解消してWTO(世界貿易機関)が発足した。
- モノの貿易に加え、サービス貿易や知的財産権も対象に拡大
- 拘束力のある紛争処理手続きを整備
協定にすぎなかったGATTに対し、WTOは常設の国際機関である点が本質的な違いである。
2001年には中国が加盟し、「世界の工場」としての急成長を加速させた。一方で全加盟国一致の交渉は停滞しがちで、二国間・地域間のFTAやEPAが増える背景となっている。
ひっかけポイント
GATT=協定(1947年)、WTO=国際機関(1995年)という性格の違いが最頻出。ILO(労働)・WHO(保健)と役割を混同しない。
選択肢の確認
①「世界保健機関(WHO)」
❌ 誤り。
WHOは1948年に発足した保健分野の機関で、天然痘の根絶を主導した。
②「世界貿易機関(WTO)」
✅ 正しい。
ウルグアイ・ラウンドの合意を受けて1995年に発足し、モノに加えサービスや知的財産権も対象とし、紛争処理手続きを備えた多角的貿易体制を担う。2001年には中国が加盟した。
③「関税と貿易に関する一般協定(GATT)」
❌ 誤り。
GATTは1947年に成立した協定であり、1995年に発展的に解消されてWTOとなった前身である。
④「国際労働機関(ILO)」
❌ 誤り。
ILOは1919年に国際連盟とともに発足した労働条件の改善を目的とする機関である。
覚えるポイント
- WTOは1995年発足、GATTを発展的に解消
- サービス・知的財産権まで対象、紛争処理を強化
- 中国のWTO加盟は2001年
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。