WT9-C27歴史総合・世界史探究 対策問題

世界史探究E 地球世界の課題(2) 経済のグローバル化と格差の是正

イラン・イラク戦争(1980〜88年)について述べた文として正しいものはどれか。

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正解: 4

正解

革命後のイランに対しイラクが開戦し、8年に及ぶ消耗戦となった

この問題のポイント

イラン・イラク戦争を問う。イラン革命の波及を恐れたイラクの開戦と8年の消耗戦、湾岸戦争への連鎖が核心。

解説

前提として、1979年のイラン革命でホメイニ率いるシーア派のイスラーム共和国が成立し、周辺の親米・スンナ派主導の国々は革命の波及を恐れた。
1980年、イラクのサダム・フセイン政権は、革命後の混乱に乗じ、国境の水路の帰属問題を口実にイランへ侵攻した。イラン・イラク戦争の始まりである。
戦争は予想に反して8年間(1980〜88年)の消耗戦となり、毒ガスの使用やミサイルの都市攻撃で両国あわせて100万人規模の死傷者を出した。革命の拡大を恐れる欧米や湾岸アラブ諸国の多くはイラクを支援した。
この戦争で背負った巨額の債務が、イラクのクウェート侵攻(1990年)の一因となる。支援したはずのイラクと欧米が湾岸戦争で戦うという皮肉な転換まで、一続きの流れで問われる。

ひっかけポイント
イランの相手はイラクであり、イスラエルではない。イラン革命(1979年)→イラン・イラク戦争(1980〜88年)→湾岸戦争(1991年)の連鎖は整序の定番。

選択肢の確認

①「イランがイスラエルと戦った戦争である」
誤り。
イスラエルと戦ったのはエジプトやシリアなどのアラブ諸国で、4次にわたる中東戦争のことである。

②「数週間で終結した」
誤り。
戦争は1980年から88年まで8年続いており、数週間で終結してはいない。短期間で終わった戦いは1967年の第3次中東戦争である。

③「国境の最終確定で完全に解決した」
誤り。
国境問題は最終的に解決せず、その後の湾岸戦争へつながる不安定さを残した。

④「革命後のイランに対しイラクが開戦し、8年に及ぶ消耗戦となった」
正しい。
イラン革命の波及を警戒したイラクのサダム・フセイン政権が1980年に国境問題を口実にイランへ侵攻し、戦争は8年に及ぶ消耗戦となった。この負債が1990年のクウェート侵攻の一因となった。

覚えるポイント

  • イラン・イラク戦争は1980〜88年の8年間
  • イラン革命の波及を恐れイラクが開戦
  • 戦費の債務→クウェート侵攻→湾岸戦争へ

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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