WT9-C28歴史総合・世界史探究 対策問題

世界史探究E 地球世界の課題(2) 経済のグローバル化と格差の是正

ベトナムが1986年から進めた経済改革を何と呼ぶか。

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正解: 3

正解

ドイモイ(刷新)

この問題のポイント

ベトナムのドイモイ政策を問う。共産党支配を維持したままの市場経済化という性格と、中国の改革開放との対応が核心。

解説

前提として、1976年に南北統一を果たしたベトナムは、社会主義的な計画経済とカンボジア侵攻による国際的孤立で、深刻な経済停滞に苦しんでいた。
1986年、共産党はドイモイ(刷新)政策を採択し、市場経済の導入と対外開放へ転換した。農業の請負制、外国資本の受け入れなどで経済は成長軌道に乗り、コーヒーや縫製品の輸出国として台頭した。
重要なのはその性格である。中国の
改革開放
(1978年〜)と同じく、共産党の一党支配を維持したまま市場化を進める道であり、政治の民主化を伴うソ連のペレストロイカとは結果が対照的だった。
外交でも転換し、1995年にはかつて戦ったアメリカと国交正常化、同年ASEANにも加盟した。敵対から和解へという冷戦後の東南アジアの変化を象徴する。

ひっかけポイント
ドイモイ(ベトナム・1986年)と改革開放(中国・1978年)、ペレストロイカ(ソ連・1985年〜)の国と用語の入れ替えが定番のひっかけ。

選択肢の確認

①「改革開放」
誤り。
改革開放は1978年から鄧小平の指導のもとで進められた中国の政策である。

②「ニューディール」
誤り。
ニューディールは1930年代にアメリカのフランクリン・ローズヴェルト大統領が行った恐慌対策である。

③「ドイモイ(刷新)」
正しい。
統一後の経済停滞に直面したベトナムは1986年からドイモイ(刷新)政策で市場経済を導入し、外資を受け入れて高成長へ転じた。1995年にはアメリカとの国交正常化とASEAN加盟も実現した。

④「ペレストロイカ」
誤り。
ペレストロイカは1985年から進められたゴルバチョフによるソ連の改革の呼称である。

覚えるポイント

  • ドイモイは1986年開始、市場経済を導入
  • 共産党支配は維持(中国の改革開放と同型)
  • 1995年アメリカと国交正常化・ASEAN加盟

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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