WT9-C05|歴史総合・世界史探究 対策問題
2010年末からアラブ諸国に広がった民主化運動を何と呼ぶか。
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正解: 4
正解
アラブの春
この問題のポイント
2010年末からの民主化運動アラブの春を問う。チュニジアからの連鎖と、その後の内戦・挫折までを一続きで押さえる。
解説
前提として、アラブ諸国の多くでは長期独裁政権が続き、若者の失業や物価高への不満が蓄積していた。
2010年末、チュニジアで青年の抗議の焼身自殺をきっかけに民衆蜂起が起こり、長期政権が倒れた(ジャスミン革命)。この動きはSNSを通じて瞬く間に周辺国へ連鎖した。
- エジプト:30年続いたムバラク政権が退陣
- リビア:内戦の末カダフィ政権が崩壊
この一連の民主化運動を「アラブの春」と呼ぶ。
しかしその後は厳しい。エジプトは軍主導の体制に戻り、シリアでは内戦が泥沼化して大量の難民が発生、2015年にはヨーロッパへの難民流入が危機となった。期待の大きさと挫折の深さの両面で問われる。
プラハの春(1968年チェコ)、諸国民の春(1848年)との名称の混同にも注意。
ひっかけポイント
プラハの春(1968年・チェコスロヴァキア)や諸国民の春(1848年・ヨーロッパ)との名称のすり替えが定番。アラブの春はSNS時代の2010年代の運動。
選択肢の確認
①「プラハの春」
❌ 誤り。
プラハの春は1968年のチェコスロヴァキアの自由化運動で、ソ連など東側の軍事介入により挫折した。
②「諸国民の春」
❌ 誤り。
諸国民の春は1848年にヨーロッパ各地へ広がった革命運動を指す言葉である。
③「ビロード革命」
❌ 誤り。
ビロード革命は1989年のチェコスロヴァキアで流血を伴わずに共産党政権が倒れた民主化を指す。
④「アラブの春」
✅ 正しい。
2010年末のチュニジアの民衆蜂起に始まり、エジプトのムバラク退陣やリビアのカダフィ政権崩壊へ連鎖した民主化運動をアラブの春と呼ぶ。その後シリア内戦など挫折も生んだ。
覚えるポイント
- アラブの春は2010年末チュニジアから連鎖
- エジプトのムバラク退陣、リビアのカダフィ崩壊
- シリア内戦の泥沼化→2015年欧州難民危機
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。