WT9-E19|歴史総合・世界史探究 対策問題
フェアトレードの説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 1
正解
途上国の生産者に公正な価格を保障し、持続可能な取引をめざす運動
この問題のポイント
フェアトレードの定義を問う。途上国の生産者に公正な価格を保障する市民発の運動で、歴史的な南北の交易構造への対応という文脈が核心。
解説
前提として、コーヒー・カカオ・綿花などの一次産品は、植民地時代に形成されたモノカルチャー経済の下で生産され、価格決定権は買い手側の先進国にあった。生産者は国際価格の変動と買いたたきに翻弄されてきた。
フェアトレード(公正な貿易)は、この構造への市民の側からの是正の試みである。
- 生産者に公正な価格と長期的な取引を保障
- 児童労働の排除や労働条件の改善
- 環境に配慮した持続可能な生産
認証ラベルの付いた商品を消費者が選ぶことで、日常の買い物を通じて途上国の生産者を支える仕組みであり、関税政策や自由貿易協定とは性格が異なる。
砂糖・コーヒーなどのグローバル商品史と、南北問題の歴史をつなぐ現代的課題として、探究科目で問われやすいテーマである。
ひっかけポイント
フェアトレードは市民・消費者側の運動であり、国家の関税政策や貿易協定と混同させる選択肢に注意。植民地時代からの交易構造の是正という歴史的文脈が問われる。
選択肢の確認
①「途上国の生産者に公正な価格を保障し、持続可能な取引をめざす運動」
✅ 正しい。
コーヒーやカカオ、綿花などの生産者に公正な価格と労働条件を保障し、児童労働の排除や環境保全を組み込んだ取引をめざす市民発の運動で、植民地期に形成された不平等な交易構造への是正の試みである。
②「関税を最大化する貿易政策」
❌ 誤り。
関税の最大化は国家が国内産業を守る保護貿易の発想であり、生産者への価格保障をめざす運動とは別である。
③「先進国産品の輸出補助金制度」
❌ 誤り。
輸出補助金は先進国が自国産品の輸出を支える制度で、むしろ途上国の生産者を圧迫する側の政策である。
④「国家間の自由貿易協定の別名」
❌ 誤り。
自由貿易協定は国家間で関税を撤廃する取り決めであり、個々の生産者に公正な価格を保障する仕組みではない。
覚えるポイント
- フェアトレード=生産者への公正な価格の保障
- 児童労働排除・環境保全も組み込む
- モノカルチャー経済(植民地の遺産)への是正の試み
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。