WT7-D11|歴史総合・世界史探究 対策問題
「南北問題」の説明として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 4
正解
先進工業国と発展途上国の間の経済格差の問題
この問題のポイント
南北問題の定義を問う問題。先進工業国と発展途上国の経済格差の問題、という定義で即答できる。
解説
南北問題とは、主に北半球に位置する先進工業国と、南に多い発展途上国との間の経済格差の問題を指す。地球の南北の位置関係になぞらえた呼び名である。
格差の起源は植民地時代にさかのぼる。途上国の多くは、特定の一次産品の生産に特化させられたモノカルチャー経済を押しつけられ、工業製品との交易条件の不利から抜け出せなかった。
1964年には途上国側の要求で国連貿易開発会議(UNCTAD)が設立され、援助と貿易条件の改善が国際課題となった。
その後、産油国や新興工業国が成長すると、途上国の間の格差、すなわち南南問題も生じた。南北・南南の2つの用語の区別が問われどころである。
ひっかけポイント
気候や極地の領有権など、文字面から連想させる誤答が並ぶ。南北問題(先進国対途上国)と南南問題(途上国間の格差)の区別が定番の引っかけ。
選択肢の確認
①「地球の北半球と南半球の気候の違いの問題」
❌ 誤り。
南北問題は気候の違いではなく、植民地時代に形成された経済構造に由来する格差の問題である。
②「南極と北極の領有権の問題」
❌ 誤り。
南極と北極の領有をめぐる問題は南北問題とは呼ばれない。
③「アメリカ南部と北部の対立の問題」
❌ 誤り。
アメリカの南部と北部の対立は19世紀の南北戦争の文脈の問題であり、国際的な経済格差を指す南北問題とは別である。
④「先進工業国と発展途上国の間の経済格差の問題」
✅ 正しい。
主に北半球に位置する先進工業国と、南に多い発展途上国との経済格差の問題を南北問題と呼び、1964年には国連貿易開発会議が設けられた。
覚えるポイント
- 南北問題=先進国と途上国の経済格差
- 起源は植民地時代のモノカルチャー経済
- UNCTAD設立は1964年、南南問題は途上国間の格差
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。