WT7-D10歴史総合・世界史探究 対策問題

世界史探究E 地球世界の課題(2) 経済のグローバル化と格差の是正

1979年のイラン革命について述べた文として正しいものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 1

正解

ホメイニを指導者とする革命で王政が倒れ、イスラーム共和国が成立した

この問題のポイント

イラン革命の性格を問う問題。ホメイニ指導で王政が倒れ、イスラーム共和国が成立した点と、石油危機への波及で解ける。

解説

イランの国王パフレヴィー2世は、アメリカの支援のもと「白色革命」と呼ばれる上からの近代化を進めた。しかし急速な世俗化と貧富の差の拡大、独裁への不満が社会に鬱積した。
1979年、亡命中のシーア派法学者ホメイニを精神的指導者とする革命運動が全国に広がり、国王は亡命、イラン・イスラーム共和国が成立した(イラン革命)。
世俗的近代化を否定しイスラーム法に基づく統治をめざすこの革命は、20世紀後半のイスラーム復興の潮流を象徴する出来事である。
革命の混乱で産油量が激減し第2次石油危機(1979年)が発生。米大使館人質事件で米・イラン関係は決定的に悪化し、1980年にはイラン・イラク戦争(〜88年)が始まった。

ひっかけポイント
革命は社会主義革命ではなくイスラーム共和国の樹立であり、王政の「強化」でも親米化でもない。第2次石油危機(1979年)の原因として第1次(1973年)と混同しない。

選択肢の確認

①「ホメイニを指導者とする革命で王政が倒れ、イスラーム共和国が成立した」
正しい。
国王パフレヴィー2世による親米的な上からの近代化への不満が爆発し、1979年、亡命先から帰国したシーア派法学者ホメイニを指導者とする革命で王政が倒れ、イスラーム共和国が成立した。

②「王政がいっそう強化された」
誤り。
革命によって王政そのものが打倒され、国王は国外へ脱出しており、強化とは逆である。

③「社会主義政権が成立した」
誤り。
革命の理念はイスラームに基づく統治であり、社会主義政権の樹立ではない。

④「革命後アメリカとの関係が親密になった」
誤り。
アメリカ大使館人質事件などにより、革命後の米・イラン関係は決定的に悪化した。

覚えるポイント

  • イラン革命は1979年、指導者はホメイニ
  • パフレヴィー朝の王政が崩壊、イスラーム共和国成立
  • 第2次石油危機とイラン・イラク戦争(1980〜88年)へ波及

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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