BK-ENERGY-03|生物基礎 対策問題
同じ量の酵素と基質を用い、pHだけを変えて反応速度を測定した。pH 3、5、7、9、11での速度はそれぞれ2、14、25、12、1であった。この結果から最も適切にいえることはどれか。
解答・解説を見る
正解: 1
解き方
酵素量・基質量をそろえてpHだけを変えた条件を確認し、pH 3・5・7・9・11での速度2・14・25・12・1を比較する。測定した範囲の結論と一般化を分ける。
正解の根拠
「この酵素は測定条件ではpH 7付近で最もよく働いた」
この酵素の速度は測定した5条件中pH 7で25と最大なので、『この測定条件ではpH 7付近で最もよく働いた』といえる。
誤答の理由
- 「pH 7で最大だったので、別種の酵素も中性付近で最大になる」:最適pHは酵素の立体構造や活性部位の電荷、働く場所によって異なるため、一酵素のpH 7での最大を別種の全酵素へ一般化できない。
- 「pH 3から7までの増加を延長すれば、pH 11で速度は最大になる」:pH 3→5→7では速度が2→14→25と増えるが、pH 9では12、11では1へ低下しているため、前半の増加を直線的に延長する外挿は実測値と矛盾する。
- 「速度差はpHではなく、各条件で用いた酵素量の違いを示している」:各条件で同じ量の酵素を使っているので速度差を酵素量の違いには帰属できない。操作したpHの影響を検討する比較である。
覚えるポイント
pHはアミノ酸側鎖の電離状態やタンパク質の立体構造を変え、酵素活性へ影響する。最適pHは酵素ごとに異なる。
共通テストでの解き方
表の最大値を読むだけでなく、同時に変えた要因が一つか確認する。未測定範囲や別酵素へ過度に一般化しない。