KO-B3-01公共・倫理 対策問題

公共B 社会に参画する私たち(3) 経済的な主体となる私たち

市場経済における価格の働きの説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 3

正解

ある財の需要が供給を上回ると価格は上昇し、価格の上昇によって需要が減り供給が増えるため、需給は均衡に向かう

この問題のポイント

価格の自動調節機能を問う問題。「需要超過→価格上昇→需要減・供給増→均衡」という市場メカニズムの因果の流れで解ける。

解説

市場経済では、財やサービスの価格は、買い手の需要と売り手の供給の関係で決まる。
ある財の需要が供給を上回る(品不足の)とき、買い手どうしの競争で価格は上昇する。価格が上がると、買い手は購入を控えるので需要は減り、売り手はもうけを求めて供給を増やす。逆に供給過剰(売れ残り)のときは価格が下落し、需要が増えて供給が減る。
こうして価格の変化を通じて需要と供給は自動的に調整され、両者が一致する均衡価格に向かう。これを価格の自動調節機能といい、アダム・スミスは『国富論』で「見えざる手」と表現した。
価格は、何をどれだけ生産し、資源をどこに振り向けるかを社会に知らせる信号の役割を果たしている。ただし独占・寡占や公害(外部不経済)など、価格機構がうまく働かない市場の失敗もあり、その場合は政府の役割が必要になる。

ひっかけポイント
需要超過なら価格は「上昇」であり、下落とする逆転選択肢に注意。また通常の財では価格上昇→需要減少であり、「価格が上がると需要が増える」は需要法則に反する。

選択肢の確認

①「価格が上昇すると、その財への需要は一般に増加する」
誤り。
誤答理由: 通常の財では価格が上がるほど需要は減少する(需要法則)。価格上昇で需要が増えるという説明は需要曲線の右下がりに反する。

②「市場経済では、すべての財の価格を政府が決定している」
誤り。
誤答理由: 市場経済では価格は原則として需要と供給の関係で決まる。政府がすべての価格を決めるのは計画経済の仕組みである。

③「ある財の需要が供給を上回ると価格は上昇し、価格の上昇によって需要が減り供給が増えるため、需給は均衡に向かう」
正しい。
正解。需要超過では価格が上昇し、その価格上昇が需要を減らし供給を増やすため、市場は均衡価格へ向かう。これが価格の自動調節機能である。

④「ある財の需要が供給を上回ると、価格は必ず下落する」
誤り。
誤答理由: 需要が供給を上回る品不足の状態では、買い手の競争によって価格は上昇する。下落するのは供給超過(売れ残り)の場合である。

覚えるポイント

  • 需要超過→価格上昇、供給超過→価格下落
  • 価格の変化が需給を均衡に導く(自動調節機能)
  • アダム・スミスの見えざる手、例外は市場の失敗

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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