RN6-028公共・倫理 対策問題

倫理B 西洋近現代思想(2) 科学革命と合理論・経験論

近代の機械論的自然観についての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 4

正解

自然を、それ自身の目的を持たない物体の運動としてとらえ、数量化できる因果法則によって説明しようとする自然観である

この問題のポイント

近代科学を支える機械論的自然観の定義を問う問題。アリストテレス以来の目的論的自然観との対比で理解できているかがポイント。

解説

古代・中世の自然観の主流は、アリストテレスに由来する目的論的自然観であった。そこでは、ドングリが樫の木になるように、万物はそれぞれに内在する目的を実現するために生成・運動すると考えられた。
これに対し、科学革命を経て成立した機械論的自然観は、自然から目的や意志を取り除き、自然を時計仕掛けの機械のように、因果法則に従って運動する物体の体系としてとらえる。自然の性質は数量的にとらえられ、数学の言葉で記述される。ガリレイが「自然という書物は数学の言葉で書かれている」(要旨)と述べ、デカルトの物心二元論が物体の世界を延長としてとらえたことは、この自然観を支える考え方であった。
機械論的自然観は自然科学と技術の飛躍的発展を支えたが、現代では自然を支配・利用の対象とみなす見方が環境破壊を招いたという反省も生まれている。

ひっかけポイント
目的論的自然観(目的の実現)と機械論的自然観(目的なき因果法則)の対比が最頻出。「機械論=法則がない」ではなく、法則によってすべてを説明する立場である。

選択肢の確認

①「自然界の万物は、それぞれに内在する目的を実現するために生成・運動するととらえる自然観である」
誤り。
誤答理由: 万物が内在する目的に向かって生成するとみるのは、アリストテレス以来の目的論的自然観であり、機械論はこれを退けた。

②「山や川や樹木のすべてに霊魂が宿っているとみなす自然観である」
誤り。
誤答理由: 万物に霊魂が宿るとみるのはアニミズム的な自然観であり、自然から霊や目的を取り除く機械論とは正反対である。

③「自然にはいかなる法則も存在せず、すべては偶然に生起するとみなす自然観である」
誤り。
誤答理由: 機械論は自然に法則がないとするのではなく、逆にすべてを因果法則によって説明できるとする立場である。

④「自然を、それ自身の目的を持たない物体の運動としてとらえ、数量化できる因果法則によって説明しようとする自然観である」
正しい。
正解。機械論的自然観は、自然を目的を持たない物体の運動としてとらえ、数量化できる因果法則で説明する近代科学の自然観である。

覚えるポイント

  • 機械論的自然観=自然は因果法則に従う物体の運動
  • 目的論的自然観(アリストテレス)との対比でとらえる
  • ガリレイ・デカルトらが基礎を築き近代科学を支えた

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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