KZ-R6TB-02|地理総合・地理探究 対策問題
図が題材とする風の仕組みに関する知識として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る
正解: 2
正解
季節風は大陸と海洋の暖まりやすさの違いによって生じ、北インド洋では夏に南西、冬に北東の風が卓越する
この問題のポイント
季節風の成因と風向、および貿易風・偏西風との区別を問う大気大循環の基本問題。
解説
季節風(モンスーン)は、海陸の比熱差から生まれる。陸は海より暖まりやすく冷えやすい。夏は熱せられた大陸上に低気圧ができて海洋から大陸へ風が吹き込み、冬は冷え切った大陸に高気圧が発達して大陸から海洋へ風が吹き出す。
北インド洋では、夏はインド洋から南アジアへ向かう南西の季節風が、冬はユーラシア大陸から吹き出す北東の季節風が卓越する。夏の南西風は大量の水蒸気を運び、インドやバングラデシュに雨季をもたらす。
これに対し、地球規模の大気大循環による風として、亜熱帯高圧帯から赤道低圧帯へ吹く貿易風(低緯度・東寄り)と、亜熱帯高圧帯から高緯度へ吹く偏西風(中緯度・西寄り)がある。これらは特定の緯度帯で年間を通じて吹く恒常風であり、季節で反転する季節風とは区別される。
風系の名称・緯度帯・向きの3点セットは、気候の学習全体の土台となる。
ひっかけポイント
貿易風(低緯度・東風)と偏西風(中緯度・西風)の説明の入れ替え、季節風の夏冬の風向の逆転が定番の誤りである。
選択肢の確認
①「北インド洋では、夏に北東、冬に南西の季節風が吹く」
❌ 誤り。
誤答理由: 風向の対応が逆である。北インド洋では夏が南西の季節風、冬が北東の季節風である。
②「季節風は大陸と海洋の暖まりやすさの違いによって生じ、北インド洋では夏に南西、冬に北東の風が卓越する」
✅ 正しい。
正解。季節風は海陸の比熱差による気圧配置の逆転で生じ、北インド洋では夏に南西、冬に北東の風が卓越する。
③「貿易風は、中緯度から極地方へ向かって年中吹く西寄りの風である」
❌ 誤り。
誤答理由: 中緯度で年中吹く西寄りの風は偏西風である。貿易風は亜熱帯高圧帯から赤道低圧帯へ吹く低緯度の東寄りの風を指す。
④「季節風は海陸の比熱差とは無関係で、火山活動によって生じる風である」
❌ 誤り。
誤答理由: 季節風の成因はまさに海陸の比熱差であり、火山活動は風系とは無関係である。
覚えるポイント
- 季節風は海陸の比熱差が原因(夏は海→陸、冬は陸→海)
- 北インド洋は夏に南西風・冬に北東風
- 貿易風=低緯度の東風、偏西風=中緯度の西風の恒常風
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。