KZ-R7H-13地理総合・地理探究 対策問題

共通テスト図版チャレンジ令和7年度 本試験

図が示すインド洋沿岸地域の宗教と言語に関する知識として最も適切なものはどれか。

KZ-R7H-13の問題図版
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正解: 1

正解

東アフリカの沿岸部ではムスリム商人との交易を通じてアラビア語の影響を受けたスワヒリ語が共通語となり、その後キリスト教も広まった

この問題のポイント

インド洋交易圏の歴史がつくった宗教・言語の分布を問う。スワヒリ語の成り立ちが核心となる。

解説

インド洋では、季節風(モンスーン)を利用したダウ船による交易が古くから発達し、アラビア半島のムスリム商人が東アフリカ沿岸に来航して交易拠点を築いた。
この交流の中で、現地のバントゥー系の言語にアラビア語の語彙が混ざり合って生まれたのがスワヒリ語である。スワヒリ語はタンザニアやケニアで共通語・公用語として使われており、交易がつくった言語といえる。沿岸部にはイスラームが根付き、その後ヨーロッパの植民地支配や宣教活動を通じてキリスト教も内陸を中心に広まった。タンザニアでは、キリスト教とイスラームが併存する宗教構成となっている。
インド洋の東側では、ミャンマーは国民の大多数が上座仏教を信仰する仏教国であり、少数派ムスリム(ロヒンギャ)をめぐる難民問題が生じている。インドの第1位宗教はヒンドゥー教である。
交易・布教・植民地支配という歴史の層が、現在の宗教・言語分布に刻まれている。

ひっかけポイント
スワヒリ語=交易から生まれた混成的な言語という成り立ちが核心。ミャンマー(仏教)とインド(ヒンドゥー教)の多数派宗教の入れ替えにも注意。

選択肢の確認

①「東アフリカの沿岸部ではムスリム商人との交易を通じてアラビア語の影響を受けたスワヒリ語が共通語となり、その後キリスト教も広まった」
正しい。
正解。東アフリカ沿岸ではムスリム商人との交易からアラビア語の影響を受けたスワヒリ語が共通語となり、植民地期以降キリスト教も広まった。

②「スワヒリ語は、ヨーロッパの植民地支配によって初めて持ち込まれた言語である」
誤り。
誤答理由: スワヒリ語は現地のバントゥー系言語にアラビア語が混ざって生まれた言語であり、ヨーロッパ起源でも植民地支配による移入でもない。

③「ミャンマーでは国民の大多数がヒンドゥー教を信仰している」
誤り。
誤答理由: ミャンマーの多数派は上座仏教の信者である。ヒンドゥー教が多数を占めるのはインドやネパールである。

④「インドでは人口の第1位を占める宗教はイスラームである」
誤り。
誤答理由: インドの第1位宗教はヒンドゥー教(約8割)であり、イスラームは第2位である。

覚えるポイント

  • スワヒリ語は現地語+アラビア語の交易語で東アフリカの共通語
  • ミャンマーは上座仏教の国、ロヒンギャ難民問題を抱える
  • インド洋交易圏はモンスーンを利用して発達した

共通テスト攻略

  • 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
  • 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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