SG8-014地理総合・地理探究 対策問題

地理総合C 持続可能な地域づくりと私たち(1) 自然環境と防災

火山災害についての説明として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 1

正解

火砕流は高温のガスと火山灰などが高速で斜面を流れ下る現象で、発生を確認してからの避難では間に合わない

この問題のポイント

火山災害の諸現象のうち火砕流の危険性を問う。高温・高速で事前避難が必須という点と、火山灰の広域性の理解が判断軸。

解説

日本は環太平洋造山帯に位置する世界有数の火山国で、100を超える活火山がある。火山災害には溶岩流・火山灰・噴石・火砕流・火山泥流などがある。
火砕流は、数百度の高温の火山ガス・火山灰・軽石などが一体となって、時速100キロを超えることもある高速で斜面を流れ下る現象である。1991年の雲仙普賢岳の火砕流では43人が犠牲になった。速度が極めて速いため、発生してからの避難は不可能であり、噴火警戒レベルに応じた事前の避難が必要になる。
火山灰は風に乗って広範囲に降り、農作物・交通・健康に影響を与える。桜島の火山灰は日常的に鹿児島市街へ降り、富士山が噴火すれば首都圏にも降灰が想定されている。
主要な火山では火山ハザードマップが作成され、想定される火砕流や泥流の範囲、避難ルートが示されている。

ひっかけポイント
「火砕流は遅い」は致命的な誤り。溶岩流は比較的遅く徒歩で避難可能な場合が多いが、火砕流は桁違いに速い。両者の速度を入れ替える選択肢に注意。

選択肢の確認

①「火砕流は高温のガスと火山灰などが高速で斜面を流れ下る現象で、発生を確認してからの避難では間に合わない」
正しい。
正解。火砕流は数百度の高温のガス・火山灰が時速100キロを超えることもある速さで流下し、発生後の避難は不可能である。

②「火砕流は溶岩流よりも速度が遅いため、徒歩でも十分に逃げることができる」
誤り。
誤答理由: 火砕流は溶岩流よりはるかに速い。徒歩で逃げられる場合が多いのは比較的遅い溶岩流の方である。

③「火山灰の影響は火口から数百メートルの範囲に限られる」
誤り。
誤答理由: 火山灰は風で運ばれ数十〜数百キロの広範囲に降る。桜島の降灰や富士山の首都圏降灰想定が例。

④「日本の火山にはハザードマップが作成された例はない」
誤り。
誤答理由: 日本の主要な火山では火砕流や泥流の想定範囲を示す火山ハザードマップが作成・公表されている。

覚えるポイント

  • 火砕流=高温・高速、事前避難が必須(雲仙普賢岳1991年)
  • 火山灰は広域に影響、都市機能も麻痺させる
  • 噴火警戒レベルと火山ハザードマップで事前に備える

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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