TK4-012地理総合・地理探究 対策問題

地理探究A 現代世界の系統地理的考察(2) 資源、産業

現在の日本の電源構成についての説明として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 2

正解

東日本大震災後に原子力の割合が大きく低下し、天然ガスや石炭による火力発電が約7割を占めている

この問題のポイント

福島第一原発事故を境とした日本の電源構成の変化と、現在の火力依存の実態を問う。

解説

日本の電源構成は、2011年の東日本大震災と福島第一原子力発電所の事故を境に大きく変化した。
震災前は原子力が総発電量の約3割を担っていたが、事故後に全国の原子力発電所が停止し、その穴を天然ガス(LNG)や石炭の火力発電が埋めた。現在も火力が約7割を占め、化石燃料の輸入増は貿易収支や電気料金、二酸化炭素排出量に影響を与えている。
一方、2012年に始まった固定価格買取制度(FIT)を追い風に太陽光発電を中心とする再生可能エネルギーが拡大し、水力を含めた再エネの割合は2割強まで高まった。原子力は安全審査を経た一部の発電所が再稼働し、1割前後である。
政府は2050年のカーボンニュートラル実現を掲げ、再エネの主力電源化と火力依存の低減を課題としている。

ひっかけポイント
「原子力3割」は震災前の数値であり、現在との時期の取り違えを誘う定番。水力は約1割弱、太陽光は1割程度で「過半」にはほど遠い。

選択肢の確認

①「太陽光発電がすでに総発電量の過半を占めている」
誤り。
誤答理由: 太陽光は1割程度で、過半を占めるには遠い。再エネ全体でも2割強である。

②「東日本大震災後に原子力の割合が大きく低下し、天然ガスや石炭による火力発電が約7割を占めている」
正しい。
正解。震災後に原子力発電所が停止して火力が約7割を占める構成となり、LNG・石炭の輸入増と二酸化炭素排出が課題となっている。

③「水力発電が総発電量の約半分を占めて最大の電源である」
誤り。
誤答理由: 水力の割合は1割弱にとどまり、総発電量の約半分という規模ではない。

④「原子力発電が震災前と同じく約3割を維持している」
誤り。
誤答理由: 原子力約3割は震災前の姿であり、現在は一部再稼働により1割前後にとどまる。

覚えるポイント

  • 震災後に原子力が急減し火力が約7割に
  • FITを機に太陽光など再エネが2割強まで拡大
  • 2050年カーボンニュートラルが政策目標

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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